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苔を販売して稼ぐコケ農家が手間いらずで最強かもしれない

2020年7月3日

近年の苔盆栽や苔玉などのコケブームによって苔 (コケ)の価値が上がっており、それにあやかって栽培した苔を販売して稼ぐコケ農家も増えているようです。

テレビで取材されていた限界集落ではもともと生えていた天然の苔を栽培して売ることで思わぬ収入源に変えていました。

またそれを知った若者たちが地元に帰ってくる事にも繋がり村に活気が戻ったそうです。

このように一見して何も無さそうな田舎であっても多くのビジネスチャンスが隠れているという事です。

苔は米の10倍の値段で売れるらしく地元農家では米作りをやめて苔栽培に転身する人が増えているという話は笑いました。

その辺に生えてる苔なんて売れるのかと思うかもしれませんが、ネット販売ではパック詰めされた苔が1000円以上で売られていたりします。

私も以前コウヤノマンネングサが水中育成できると知り、ネット通販で買ったことがありましたが気がついたら黒くなり枯れていました。


コウヤノマンネングサ(無農薬)(3本)

他にも珍しい苔をたくさん取り扱っているので、ついつい自分で栽培してみたくなります。

コウヤノマンネングサのように山奥にひっそりと生えているような希少な苔がコケブームの影響により乱獲されるケースも増えており、決して良い面ばかりではありません。

コケ農家ではトレーにシートのようなものを敷き、そこに苔をばら撒いて後は雨ざらしの状態で1年ほど経てばトレー一面が苔にビッシリと覆われそれを出荷していました。

普通の農作物であれば土を耕して肥料を上げ、草むしりや病気にも気を配る必要がありますが、苔であればそうした手間が一切かからないのでただ放置するのみ。

ある意味最強の農作物ではないかと思うほど人が手を加えなくても勝手に育つ強靭さを持っています。

もちろん天然の苔が生えているくらいなので、苔の育ちやすい気候を利用した栽培方法なのですが、丈夫な苔であれば特に場所にこだわらずとも普通に育つはずです。

欠点はそれほど成長速度が早くないので、野菜のように年に何度も収穫できませんが、仕込みの時期をずらせばコンスタントに出荷できるかもしれません。

さらに苔の需要は鑑賞目的のみならず工場立地法の緑化義務をクリアするため、屋上に苔を敷き詰めるという裏技的な使い道があります。

日向の屋上となると苔なのに乾燥に強く日光が大好きなスナゴケなどに限られるとは思いますが一定の需要がありそうです。


日光産 スナゴケ ( パック入り )

コケ緑化は土を必要としないので、建造物への重量付加を考慮した超軽量緑化システムとして注目されています。

いずれにせよしっかりとした販売経路があって初めて利益になるので、もし参入する際にはその辺も考えてください。

単に苔といっても性質は様々なので性質が間逆な苔同士をいっしょに育てようとしても上手くいかない場合が多いです。

日陰の湿った場所に生えているような種類の苔はまさにテラリウム向きで、普通の植物が育たないような暗い室内でも問題なく育ちやすいです。

ボトルテラリウムは水分がボトル内で循環するので、水やりの頻度が少なくて済むので管理が楽です。

私は長年アクアリウムをやっていることもあり最も慣れ親しんだ苔はウィローモスなのですが、それも空気に触れさせれば水上化するので水辺を再現するようなアクアテラリウムに適しています。


【無農薬】ウィローモスマット 縦10cmx横10cm

いろいろな種類の苔に興味を持つと自然にお気に入りの苔が見つかるので、まずはそれぞれの性質などをよく調べてみることおすすめします。

まあまあ嫌われ者のゼニゴケであってもよく観察すると興味深い生態だったりするので好きに転じるかもしれません。

もともと苔を愛でるのは日本特有の価値観らしく、今でこそ苔生した庭園などに外国人が魅了されていますが、海外ではあまり苔に対する関心が無かったようです。

その辺に生えてそうな苔をわざわざ自分で世話したいという欲求はどこから湧き出てくるのかわかりませんが、大衆には理解されないくらいの趣味の方が優越感に浸れて良いのではないでしょうか。


「苔ボトル」育てる楽しむ癒しのコケ図鑑