銅管を使った小型のDIY太陽熱温水器は電気ガスなしで効率的にお湯が作れる装置
太陽熱温水器はおもに住宅の屋根に取り付けますが、原理としてはとてもシンプルで少量のお湯であればもっと小型化した装置でも十分です。
小型のDIY太陽熱温水器は細い銅管の束をケースで覆い、そこへ直射日光を当てることで銅管の中に入った水を温める仕組みです。
銅管よりも高い位置に水タンクを設置し、銅管とチューブで接続することで温められ比重が軽くなった水がタンクに戻り、押し出されるように冷たい水が銅管へ入っていくという自然の原理を応用しています。
こんな単純な装置ではお湯はおろかぬるま湯を作るのが精一杯な印象ですが、実際にはかなり効率よく水を温められるようです。
太陽エネルギーのみを利用するので電気やガスといった燃料を必要としません。
完璧を求めなければ意外と自然エネルギーを利用した装置を自作することは容易です。
以前ソーラーウォールという空気を瞬時に熱風に変える装置も紹介しましたがその見た目に近く、空気が温まるんだから水も当然温まります。
黒いポリタンクを炎天下の地面に置いておくだけでも簡単にお湯を作れますが、熱伝導の良い銅管と対流を利用することでより効率的にお湯を作れます。
他にも放物線トラフ集熱器を使ってより集熱を強化した装置や、かけ流しで75℃のお湯が出続ける装置など、うまく機能すればお湯が容易に手に入ります。
電気やガスを使用しないのでそうしたインフラが止まった環境や野外活動において非常に便利な装置です。
焚き火でお湯をそれなりの量沸かそうとすると燃料がたくさん必要になりますが、DIY太陽熱温水器は水を入れて放置するだけなのでお手軽です。
ソーラーウォールは温まった空気を放出するための送風ファンが必要でしたが、温水器にはその必要がないので完全に非電化が可能です。
プラスチックの水タンクだと夜間にお湯を使いたい時に冷めてしまうので、断熱剤で覆うなど多少工夫しないと特に冬場は厳しいでしょう。
こうした太陽エネルギーを有効活用する方法はアイデア次第でもっと発展できそうなので、自作していろいろ試したくなります。
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