廃油キャンドルより廃油ランタン (廃油ランプ) の方が凝固剤なしで簡単に作れる

揚げ物で数回使ったら捨てられてしまう廃油を有効活用するにはいくつかの方法があります。

廃油石鹸もそのひとつですが廃油以外にも材料をそろえる必要があり少し手間がかかります。

その他に本来は廃油を処分するために使用する固めるテンプルなどの油処理剤 (油凝固剤) で作る廃油キャンドルも有名です。

廃油キャンドルも廃油石鹸と同様に新たに材料を買い足さなければいけないので、純粋に廃油だけがあれば作れるわけではありません。

おそらく廃油を最もシンプルに再利用する方法は廃油ランタン (廃油ランプ) ではないかと思います。

廃油を燃焼させて灯りを得るという意味では廃油キャンドルと同じですが、自作するためのハードルが低いのですぐに作ることができます。

廃油以外に必要なものはせいぜい空き缶や空き瓶とティッシュペーパーや布くらいなもので、新たに買い足さなくてもほとんどの家庭で手に入るでしょう。

ジャムの瓶なら蓋に穴を開けて芯を通し、瓶へ芯が浸るくらいに廃油を入れて着火すれば安定した炎になります。

廃油キャンドルは多少臭いが気になるのでアロマオイルを入れたりもしますが、廃油ランタンはそれほど臭いも気にならないので廃油のみで問題ありません。

さらに廃油が減ってきたら補充することで長時間燃焼し続けるので、照明として申し分ない性能です。

部屋全体を均一に明るく照らす照明ではどうしてものっぺりとした印象になってしまうので、たまに間接照明として廃油ランタンの灯りだけで生活してみると変化があって楽しいかもしれません。

市販のアロマキャンドルにはおしゃれな商品もありますが、使い続けるにはどうしても割高感があるので、もともとゴミとして処分していた廃油で手軽に炎のゆらめきを楽しめるなら安くて済みます。

廃油ランタンを自作しておけば災害などで停電した時でも家にあるもので灯りを得られるので防災グッズとしても優秀です。

サラダ油などの一般的な食用油はガソリンや灯油と比べて発火点が高いので、常温では発火しないことも使い勝手の良さにつながっています。

灯油ランタンだと燃料の灯油を処分しにくいですが、廃油ランタンは例え使わない時期があっても廃油を普通ゴミとして出せるので処分に困りません。

処分するのに一手間かかる廃油を再利用できれば少なからずゴミの量が減りますし、廃油ランタンを使いたいがために揚げ物料理が増えるなんてことも起こり得ます。

長期的な使用を想定しているならパラフィンワックスや合成香料を含む市販のキャンドルよりは食用油の方が有害物質が少なく安全な気がします。

ソイワックスや蜜蝋など自然由来のキャンドルを買うとしてもそれはそれで値が張るので、価格の安さと安全性を満たしている廃油ランタンは意外と盲点だったのではないでしょうか。

手軽に取り入れられる間接照明として廃油ランタンは大きな可能性を秘めています。

もし廃油ランタンを自作する際はくれぐれも火の元に注意して自己責任のもとお願いします。

2分で出来る。天ぷら油ランプの作り方