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現代人はなぜ室内で観葉植物を育てるのか?

最近テレワークの普及や外出自粛によって観葉植物を育てる人が増えているようです。

都市部では庭付き一戸建てを持つことはなかなか難しいので、植物を置ける場所は室内かせいぜいベランダ程度です。

欧米では早くから温室が発達しそこで世界中から採取した熱帯植物を栽培されていました。

また大気汚染により外では枯れてしまうので、室内に観葉植物を置くようになったのも関係しています。

日本では切り花や盆栽を一時的に室内に飾って楽しむ文化はありますが、基本的に和室は暗いのでそこで観葉植物は育ちにくいです。

洋室はガラスを多用し出窓のような積極的に日光を取り入れる工夫がされているので、耐陰性のある植物であれば十分に育つ環境が整っています。

日本も洋風建築が主流となり室内が明るくなったことで、観葉植物も自然と取り入れるようになりました。

インテリアとして考えるならばフェイクグリーンでも十分役目を果たしてくれますが、なぜわざわざ手間のかかる観葉植物を育てるのでしょうか?

観葉植物を育てる理由

癒やされる

みずみずしい葉の表情は本物の観葉植物でしか味わえないので、毎日葉を眺めて癒やされるために栽培している人が多いでしょう。

殺風景な部屋でもグリーンがひとつあるだけで空間が和らぐので、外もコンクリートだらけな都市生活では貴重な存在です。

空気浄化能力

山や森で吸う空気は普段よりもおいしく感じられますが、植物の持つ空気浄化能力が関係しているかもしれません。

観葉植物の多くには空気浄化能力が備わっていることが、NASA (アメリカ航空宇宙局) の研究で明らかになっています。

植物好き

純粋に植物全般が好きなら部屋のインテリアというよりも栽培することに幸せを感じるので、観葉植物にとっては一番歓迎される人でしょう。

愛情を持って適切に管理してくれるのですから、観葉植物も健やかに育ち良い関係を築けます。

ペット感覚

身近に接する機会の多い観葉植物は庭木や屋外の鉢植えよりも愛着が湧きやすく、歳を重ねるごとにペットのような感覚が芽生えます。

特に塊根植物やシダ植物のような変わった特徴を持つ種類は、より生々しさがあるのでマニアが多いです。

ゲーム感覚

育成ゲームが人気なように観葉植物を育てることをゲーム感覚で行うのも面白いです。

対象が犬や猫になると生命を管理する責任が問われますが、観葉植物であれば例え枯らしたとしても元は挿し木などで増やされたクローンなので、動物ほどの罪悪感はないでしょう。

RPGでレベルアップするように栽培者のスキルが上がれば、より高い難易度の種類に挑むなど育てる楽しみが増えていきます。

金銭目的

フリマやオークションを使えば誰でも植物を栽培して売ることができます。

専業はもちろん一般人でも副業として気軽に植物を売って稼げる時代になりました。

大きな利益を得るには需要の見極めやそれなりの栽培技術が必要になりますが、需要さえあれば趣味で剪定した枝や種子でもお金になるので、趣味の延長として稼ぐことができます。

贈り物・譲渡品

贈り物として観葉植物が選ばれることが一般的で、大切な思い出を残すために大切に育てている場合があります。

これは自分の意志というより他人の善意を尊重しているので、送る側もこれ以上嬉しいことはないでしょう。

承認欲求

SNSなどで珍しい植物の写真を自慢気にアップする人がおり、それによって承認欲求を満たすことができます。

観葉植物にも流行があり珍しい植物は高値で取引されますが、それなりに普及すると値崩れを起こして誰も見向きをしなくなります。

希少価値こそがプラントハンターや品種改良の原動力なので悪いことではありませんが、植物はモノではないので、あまり流行に左右され過ぎるのも考えものです。

まとめ

観葉植物を育てる理由はあらかたこの中に当てはまると思います。

現代社会では植物の世話をするための時間的な余裕が減り、水やり頻度が少ない多肉植物やエアプランツ、壁に吊るせて場所を取らないビカクシダ (コウモリラン) などが人気です。

時代と共に求められる観葉植物の姿は変化していきますが、それでもフェイクグリーンに駆逐されることなく一定の需要があります。

観葉植物と道端の雑草との差は人が世話をしているか否かに過ぎません。

世話することで何かしらの恩恵を受けるからこそ何世紀も室内栽培が続けられてきました。

どれだけ自然から切り離された社会を築いても本能が消えるわけではないので、人工物ばかりに囲まれて心が疲弊してる人は、ぜひ観葉植物を生活に取り入れましょう。

観葉植物

Posted by Coro