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ホームキャニング (自家製瓶詰め) おしゃれなガラス瓶で長期保存できる保存食を手作りする

2020年8月20日


Photo by marcs international

今でこそ冷蔵庫や高度な保存技術により新鮮な食材を長く保存しておけますが、昔から貴重な食べ物をなるべく長持ちさせるため保存食が作られてきました。

保存食について大まかに分類すると密閉して細菌やカビの繁殖を防ぐもの、天日干しや陰干しをして乾燥させるもの、塩や酢など抗菌作用のあるものに漬けるもの、発酵させて腐敗菌を寄せ付けないものなどいくつか種類があります。

その中で最もシンプルで簡単に長期保存に適した状態へ持っていけるのが瓶詰めだと思います。

瓶詰めを湯煎して長期保存する技術は19世紀のナポレオンが活躍していた時代から行われていたようです。

今では瓶詰めの進化形ともいえる缶詰の方が軽量で割れにくいため多く出回っていますが、それでもジャムやピクルスなど何度も開閉するような商品は瓶詰めが主流です。

缶詰は基本的に一度開封すると終わりですが、瓶詰めの場合は繰り返し使えるので家庭で作るのに適しています。

煮沸消毒した瓶に食材を詰めて再び加熱して食材を酸素に触れさせないことで細菌やカビの繁殖を防ぐシンプルな方法です。

乾物だと乾燥させるために何日も時間がかかりますし、発酵食品も同様に食材を腐敗させないよう温度や湿度に気を配る必要があります。

瓶詰めであれば季節や気温の変化に関係なくいつでも瓶詰めすることができ短時間で完成品に仕上がります。

もちろん殺菌が不十分だったり空気が抜け切れていないと腐敗して食べられない可能性はありますが、Mason Jar (メイソンジャー)WECK (ウェック)など専用のキャニスター (密閉容器)を使うと失敗しにくいでしょう。

おしゃれなガラス瓶で瓶詰めを作ると置いておくだけでも見栄えが良く、空き瓶に何を詰めようか考えるもの楽しくなります。

見栄えだけでなくしっかりと密閉しやすいようにデザインされているので、長期保存する際には特に信頼性のあるメーカーを選びたいところです。

もっと手軽に作りたいならジャムやピクルスの空き瓶を捨てずに再利用すれば、ゴミも減らせて瓶を新たに買いそろえずに済みます。

ただし金属製のフタやパッキンは消耗品で劣化してくるので、交換用の部品だけ買える密閉瓶の方が使い続けるなら便利かなと思います。


Photo by toriavey.com

なぜ密閉されたガラス瓶はこれほどまでに魅力的なのでしょうか?

瓶の中だけ時間の経過が緩やかだったり、外部と切り離された空間で新鮮な状態をいつまでもキープする様に美学を感じるのからでしょうか?

ガラス瓶という存在自体が繰り返し使えて持続性のある生活に溶け込むような温かみを感じるので、リサイクルもされてますが家庭で再利用するという選択も決して悪くないです。

これだけ単純な方法で食材を長期保存できてしまうと、冷蔵庫で24時間365日フル稼働させて食材の腐敗を食い止めるのが少し滑稽に思えてきます。

もちろん冷蔵庫なしに冷たい飲み物や冷凍食品は保存できませんが、果たしてそのためだけに使う電力が割りに合っているのか自分に問い詰めたくなります。

まったく自炊せずに買い物してもすぐに消費するという理由で冷蔵庫を持たない人もたまに見かけます(笑)

世界滅亡に備えて大量に保存食を備蓄するプレッパーやオフグリッドな生活をする人たちは当たり前のように瓶詰め保存する術を身につけているので、市販の保存食に頼りきりな一般人よりも頼もしさがあります。

保存食は工夫すれば自分たちで作り出せること、冷蔵庫は必ずしも生活を豊かにしないこと、それからある程度の瓶詰め備蓄は非常時に役立つかもしれないこと、以上の3点を心得ておくと保存食のあり方を見直すきっかけになります。


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