改造軽トラで作る1.6畳のモバイルハウスは人生の楽園か? NHK 所さん!大変ですよ

2018年5月29日

NHKで2017年5月25日放送の所さん!大変ですよで軽トラックを改造して作るモバイルハウスで車上生活する人々の真相が暴かれます。

社会の片隅で起きている小さいけれど見過ごせない事件やブームについての意外な真相をあぶり出す番組で毎回楽しみですが、その中でも特に興味をそそられる内容だと思います。

木曜日のゴールデンタイムにこのマニアックな内容が放送されるのはなかなか衝撃的ですが、視聴者に家とは何かを考えさせる良い機会になるのではないでしょうか。

軽トラの荷台というわずか1.6畳ほどのスペースに小屋を自作して、ベッドや水回りや電気まで完備するキャンピングカーさながらの設備で旅行したり生活する人が増えているそうです。

市販のキャンピングカーは欧米から輸入された車が多く、日本の道路では乗り回しにくかったり値段が高額で手が出せなかったりします。

日本で開発された軽トラは日本の環境に適しており、コンパクトで小回りが利くのでとても扱いやすいです。

市販にも軽自動車を改造した軽キャンピングカーが販売されており、一定の需要があることがうかがえます。

モバイルハウスを自作する事で費用が格段に抑えられ、自分の好きなように設計が可能なので、DIYの延長として作る工程を楽しむという考え方もできます。

また退職後に旅行を楽しみたいけどキャンピングカーを買えるほど余裕のない高齢者や、自分だけの趣味部屋や書斎が持てない中年サラリーマンの心を鷲掴みにしています。

一億総中流で皆が一軒家とマイカーを所有するような時代はとうの昔に過ぎ去り、賃貸暮らしや車を持たないライフスタイルが一般的になったので、そこの穴埋めとしてお金や場所に縛られないモバイルハウスという概念が注目され始めました。

世界へ視野を広げると技術の進歩により人々は飛行機や電車で遥か遠方まで簡単に移動できるようになり、移民や難民が国境をまたいで移り住むような時代において必ずしも定住する必要性は薄れてきました。

仕事もパソコンやオンライン上で作業できるなら世界中どこへ行っても生活できます。

そうしたノマド(遊牧民)的なライフスタイルを最小限の負担で実現するのがモバイルハウスではないでしょうか。


軽トラの荷台で多少不便だけれど生活できるということは、自分で所有するべき生活スペースというのは実はそれほど広くなくても成り立つと言えます。

日本では車中泊するにも場所が限られているので寝場所を確保するのも一苦労ですが、もし車中泊用のスペースが設けられて皆が流動的に全国を動き回れるような環境が整えば面白いかなと思いました。

このままでは東京一極集中で地方は壊滅するので、地方へ定住は難しくても数週間・数ヶ月だけ地方で働いたり消費活動をすることで経済を活性化させる方法は有効ではないかと思います。

あくまで絵空事に過ぎませんが、常に人や物が血管を流れる血液のように全国各地へ流れる仕組みを構築できれば、今の凝り固まった息苦しい世の中を変えるきっかけになるはずです。

小規模なコミュニティ内での人間関係や争いごとに悩んだり、変化に乏しい環境では視野が狭まり物事を解決するための選択肢も限られるので、それに時間やお金を浪費するのは無駄です。


軽トラからあまりに話が飛躍しすぎましたが、人々の価値観やライフスタイルが大きく変化しようとする過渡期に差し掛かっているのだと思います。

住む土地が気に入って定住している人もいますが、通勤・通学のために我慢して住んでいたり、住んでみたけど環境に合わない場合もあるので、環境を容易に変える術を持つノマド的な生き方は今後より重要性が増すでしょう。

もし移動できるプライベート空間を所有できるなら、欲しいか欲しくないかの二択であれば絶対に欲しいと答える人が多いので、多少のお金と一歩踏み出す勇気さえあれば誰でも実現可能です。


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