パルスオキシメーターは心拍数 (脈拍) と血中酸素飽和度をリアルタイムに計測できる便利アイテム
体の調子を数値化する方法として体温計や血圧計は家庭でよく見かけますが、パルスオキシメーターはそれほど普及していません。
重度の肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大によって、自宅に居ながら手軽に心拍数 (脈拍) や血中酸素飽和度を計測できるパルスオキシメーターの必要性が高まりました。
正確にはSpO2 (経皮的動脈血酸素飽和度) を計測する方法です。
肺炎に関わらず日々トレーニングしている人や喘息持ちの人はパルスオキシメーターで体調管理している場合も多いです。
体温は高熱が出れば何となく体感的にわかりますが、息苦しさは精神的なものなのか実際に酸素不足に陥っているかは判断が難しいです。
血中酸素飽和度の正常値は99~96%ほどらしく、90%前後だと感覚として余裕がありそうに思えますが、実際には体に何かしらの異常を抱えている可能性が高いようです。
高熱が出て行政に従い4日間自宅療養するにしても症状には個人差がありますし、パルスオキシメーターで明らかに異常値なら肺炎が疑われるので対応が変わってきます。
少し息を止めるだけで血中酸素飽和度はグングン下がっていくので、常時数値が低いということはそれだけ辛く苦しいということです。
体調を崩して病院へ行かなければならない状態になった時に、前もってパルスオキシメーターを使った簡易チェックして数値を記録しておけば、多少なりとも有効な判断材料となるでしょう。
体温にしろ血圧にしろとにかく数値を記録しておいて損はないので、自宅で可能な限り体調管理をしたい人には必須ではないでしょうか。
無症状であまり自覚症状のない人が動き回って感染拡大するのが新型コロナウイルスが蔓延する主な原因なので、視覚的に初期段階の異常を知れるきっかけとしては十分な働きをします。
普段より数値が低かったら疲労が溜まっているのか?はたまた肺にトラブルが起きているのか?など早めのケアで救われることもあります。
パルスオキシメーターは針で刺したり血液を採取するなど人体を傷つけることなく、指先を洗濯バサミのように挟むだけで計測できるので、子供から老人まで家庭でも安全に利用することができます。
コンパクトなタイプは1万円弱で売られているので、手の届かない高級品の部類ではありません。
健康な人にも有効ですが持病を抱えている人ほどこの機器を所持する価値が上がります。
今は体温計が品薄状態ですが大抵1本くらい家にあるはずなので、この機会に古くなった体温計を買い換える需要があるのでしょう。
パルスオキシメーターが各家庭に1台あると肺の異常をいち早く察知でき、数値として医師に伝えられるので、いつか役立つ時がくるかもしれません。
現役医師の方がパルスオキシメーターの詳しい使い方を動画でわかりやすく解説されています。
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