非常食はスーパーで買える軽量で小さなパッケージをバッグに入れておくと安心
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非常食といえば乾パンや缶詰めなど日持ちするものを防災バッグへ入れておくイメージですが、いつどこで災害や事故に巻き込まれるかわからないので、常に非常食を持ち歩くという意識も必要です。
携帯するのに重たい缶詰めやかさばるフリーズドライ食品はあまり適しておらず、高カロリーで重要な栄養素を含みできるだけコンパクトな食品が候補になります。
市販されている保存食は割高なうえ非常時に食べることなく、賞味期限が迫ってきたら普通に食べて終わることが多いです。
普段食べているものをローリングストックという備蓄しながら消費する方法もありますが、場所を取らずに最低限の備蓄に抑えたい場合にもコンパクトな食品が適しています。
安価でありながら入れ替える時には日常の食生活にそのまま取り入れやすいので無駄がありません。
一日に必要なカロリー量を携帯するのはかなり大変ですが、人間の体は脂肪や筋肉にもエネルギーを蓄えているので、非常時には最低限のエネルギー摂取で頭と体が動けば良いと考えれば携帯しても苦にならない量に抑えられます。
食品を包装している素材はビニールやアルミなど包装自体の重さがほとんどなく小分けにできるものが便利です。
また加熱する必要がなく水だけで調理できたり、飲み物がなくても無理なく飲み込めるのが食べやすさの基準です。
スーパーなどで手軽に購入できる非常食向きな食品をいくつかご紹介します。
スーパーで買える非常食
マヨネーズ
高カロリーな植物油をメインに栄養価の高い卵黄と殺菌力のある酢の混合物なので非常食として優秀です。
登山中に遭難した人がマヨネーズで飢えをしのいで生還したケースがあります。
マヨラーはチューブごと携帯してそうですが、小分けにされたものであればちょっとしたスペースに収まります。
干し梅
クエン酸やリンゴ酸などの有機酸を含み疲労回復に効果があります。
また干し梅の酸っぱさは唾液の分泌をうながし、飲み物のない状況でも喉を潤してくれます。
殺菌・整腸作用があるので薬代わりに一粒舐めるのもありでしょう。
海苔の佃煮 ごはんですよ!
ミネラル豊富でホカホカのご飯に乗せて食べると最高ですが、ビンではなく小さなパッケージに入ったタイプならどこでもその味を楽しめます。
低カロリーなのでこれだけでエネルギーを得るのは効率が悪いですが、栄養補助食品として非常時にあると助かります。
味がしっかり付いているので単体でも少しずつ舐めて栄養補給できます。
スプレッド・ジャム
非常時だからこそ甘いスプレッドやジャムが心に安らぎを与えてくれます。
ビン入りのジャムは一度開封するとカビが生えやすいですが、小分けにされたパッケージだと新鮮な状態で保存できます。
非常食としておなじみの乾パンや淡白なコッペパンに付けると断然食べやすくなります。
ピーナッツバター
マヨネーズと並んで最高クラスの高カロリー食品で、非常食としてより多くのエネルギーを摂取したい場合には欠かせません。
良質な脂質とたんぱく質を含んでおり、ナチュラルに近いものだと少々飲み込みにくいですが、それでも有り余るメリットがあります。
給食のパンに付けて食べていた記憶がありますが、市販ではあまり売っていないようです。
ブドウ糖・ラムネ菓子
脳が唯一使うことのできるエネルギー源がブドウ糖です。
ブドウ糖が不足すると脂肪だけでなく、筋肉に含まれるタンパク質まで分解してエネルギー源とするため、非常時にもブドウ糖の摂取が重要です。
炭水化物でもブドウ糖を摂取できますが、エネルギー切れにはブドウ糖の方がより即効性があります。
鰹節 (かつおぶし)
普段使いとして出汁を取ったり料理に振りかける鰹節が実は非常食としても優れています。
水と鰹節1本あれば非常時を乗り切れるというほど豊富な栄養素を含んでいます。
さすがに鰹節1本を常に携帯するのは難しいので、鰹節パックを非常食として選びました。
羊羹 (ようかん)
非常食として人気がありますが、ひとくち羊羹など小さなものなら携帯しても邪魔になりません。
小腹が空いた時にはおやつとして食べても良いですし、飲み物が無くてもツルンと食べられるのがメリットです。
高カロリー食品は脂質が中心となりがちですが、脂質をほとんど含まずにこれだけのカロリーがある食品は貴重です。
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