世界のミニマリスト Jane Siberry (ジェーン・シベリー)

公開日: 最終更新日:2014/11/11 [ 約2分で読めます ] ミニマリスト

jane siberry
Photo by Mr Andy J C

光と影

カナダのトロント生まれの歌手で当時ウェイトレスとして働いていました。勤務先のコーヒーショップで歌いながらチップを貯めて自主制作のアルバムを作り1981年にデビューしました。

そして1993年にリリースした『少年の日』というアルバムが大ヒットを記録し、一躍トップシンガーの仲間入りを果たしました。映画のテーマ曲なども手がけ成功を収めましたが、その後レコード会社とのいざこざがあり、自分で新たにレーベルを立ち上げました。

しかしアーティストであることに加えて、レーベルの運営もこなさらければならずとても手が回りませんでした。そこでCDを製造するのはやめてMP3へ変換しデジタル音源をネット上で販売する方法に切り替えました。

それでも決済時の連絡やトラブルを処理する作業は生まれてしまうので、先に音源だけを渡して払う価値があると思った人は後払いでお願いする方式を考えつきました。金銭を介さず本当に聴きたい人には素早く音源を届けたい、そんな思い出で生まれた発想かもしれません。

物を持たない生活

そんな出来事を通じて徐々に物に対する執着が薄れていき、身の回りの楽器や洋服は売ったり人にあげたりするようになりました。ついには車や家まで手放し、残った荷物はスーツケースに入るわずかな量だけ。

家がないのでホームレス状態な彼女は、他人の家に居候するなどして生活をしています。突然そのような行動を取ったことでまわりの知人やファンから精神病ではないかと心配されましたが、当の本人はギター片手に放浪しながらコンサート活動をしています。

純粋に音楽を伝える

アーティストは感覚が研ぎ澄まされているので、こうした世間的には奇行ともとれる行動を直感的にやってのけます。変化を恐れずに行動するということは大切で、時にアートが時代を動かすことも起こりうるのだと思います。

今やCDの売り上げが世界的に落ち、デジタル音源が主流になりつつあります。日本ではまだ現実を受け入れようとせず、CDが売れないのは違法アップロードのせいなどと難癖をつけていますが、レコードからCDへ移行したように時代の変化を受け入れなければ、これからの音楽業界はさらに没落していくだけです。

彼女はギターと歌声があれば物に頼らなくても人々の心に響く音楽が作れるということを身をもって伝えてくれる貴重な存在です。これからも澄み切った歌声で多くの人々の心を揺さぶる楽曲を提供してくれることでしょう。


When I Was a Boy

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