Daniel Norris(ダニエル・ノリス) 現役メジャーリーガーが月800ドルの生活費で車上生活

2018年11月12日

Daniel Norris(ダニエル・ノリス)はメジャーリーガーとして実力もありながら、プライベートでは車上生活者としての側面も持ち合わせた興味深い人間です。

プロ野球選手として最高の舞台であるメジャーリーグで活躍する彼のモチベーションを支え続けているのは、大豪邸や高級車ではなく中古で買ったフォルクスワーゲンのバン(ワーゲンバス)に乗る自由気ままな生き方です。

ドラフトで手にした契約金で物欲を満たす他の新人選手とは裏腹に、毎月手にするお金をファイナンシャルプランナーに管理してもらい月800ドル程度に抑えた質素な生活をおくっています。

なぜこの若さでこれだけ達観しているのか気になりますが、誰にどう思われようと自分の生き方を変えないという確固たる哲学があるからこそでしょう。

いくら大金を手にしようがブレない生き方は強い信念がないと続けられません。

なにより一般人以下の質素な生活をしているおかげで例えプロ野球選手を引退しても食いっぱぐれることはないでしょうし、すでに一生分の蓄えを稼いだかもしれません。

オフシーズンにはサーフィンやアウトドアが生活の中心となり、アウトドアショップで働いたり各地を旅することに生きがいを感じているようです。

一人の時間を大切にすることは野球のような団体競技においてプラスなのか考えると、特に投手はマウンド上で打者と真っ向勝負を挑むので、かなりの重圧がかかるポジションであり個人のメンタルが重要です。

メジャーリーグの厳しいマウンドで戦えているのは、車上生活や最低限の暮らしの中で磨かれた精神力が大きな支えとなっているからに違いありません。

シャギーと名付けた1978年式のワーゲンバスは調子の波があり故障することもしばしばですが、不具合が出ても出来る限り自分で修理します。

そして家事はもちろん体が資本のプロスポーツ選手なのでトレーニングや健康管理も怠らず、その日寝る場所まで自分で確保しなければなりません。

若いからこそできる生活かもしれませんが、年老いてどこかへ定住するにしてもきっと小じんまりとした家で質素に暮らしそうです。

老若という概念も結局は自分や他者が勝手にイメージで線引きしているだけで、可能性を狭めてしまうだけの無意味な括りに過ぎません。

莫大な富を築いても一度上げた生活レベルを落とすのは容易でなく、最終的に破産したり不遇の死を遂げる有名人も少なくありません。

スポーツ選手がそれなりに収入を得られる期間はそう長くはないので、生活レベルを上げないという判断はライフプランとしても賢明だと思います。

彼のような自由な生活を理想とする日本人も多いかとは思いますが、まず日本ではアメリカ以上に車で寝泊まりできる場所が少なく常駐しようものなら通報される可能性があります。

加えてアメリカではガソリン代が安く車上生活するうえで避けられない燃料コストの負担が軽いことも大きいです。

トロント・ブルージェイズ時代は本拠地がカナダだったので、もし車上生活していたらアメリカまでガソリンを入れに行ってたかもしれません。

自由の国アメリカでも彼のことを変人扱いする人が多いようですが、だからといって他人の言いなりにはならない芯のある人間だと思います。

ダニエル・ノリスにとっては車上生活が己で導き出した最高の居場所だったわけですが、人間誰しも理想とする生き方があるはずです。

もしそれを他者によって阻害されているのであれば、一度自分の中で優先順位をはっきりさせた方が長い目で見て幸せな人生を送れるでしょう。