世界のミニマリスト Mahatma Gandhi (マハトマ・ガンディー)
Photo by { pranav }
世界から暴力を無くすことに人生を捧げた
マハトマ・ガンディー(ガンジー)と言えば坊主に丸眼鏡が印象的で一度みたら忘れない顔ですが、教科書に載るほどの偉人にしては簡素な身なりだと思いませんか?
物が溢れる現代社会でこそエコやらシンプルライフが持てはやされていますが、世界大戦の最中「非暴力、不服従」を訴えながらイギリスの植民地化で余計な物を持たずに生活していたガンディーはミニマリストの先駆けと言えるのではないでしょうか。
Photo by anurag agnihotri
当時イギリスの植民地化にあったインドではイギリスの綿製品が流入していましたが、インドの伝統を絶やさぬようインド独自の手法で織った綿製品を着用するよう民衆に呼びかけました。
国が植民地化しようともインド人の精神までは支配できないという無言の抵抗を示したのでしょう。ガンディーのシンプルな部屋で異彩を放つ糸車からガンディーの強い意志が感じられます。
ガンジーはなにも戦争や肉体的な暴力だけを無くしたかったわけではありません。直接的な暴力の他に社会構造による貧困も暴力だと訴えました。
先進国の人が豊かになればその分発展途上国に負担がかかり、安価な工業製品によって伝統や文化が破壊され、それが失業や貧困へと繋がっているのです。
残念ながら21世紀になった今でも格差社会は改善するどころかさらに拡大しており、歴史から何も学ばず歴史はくり返すのだなと思います。
日本もまだ先進国と呼ばれる立場にあり、憲法9条だ憲法改正だとようやく議論に入ったレベルですが、武器を持って戦うことだけが暴力ではなく貧困も立派な暴力なのだとお偉いさん方は理解していないか知らんぷりなのでしょう。
世界規模で格差が広がっているということは世界中が暴力で溢れていることになります。現代では偉大な指導者と崇められる反面、非現実的で理想ばかり追い求めていたと批難されることもあります。
しかし思想の根本的な部分はいずれ人類が乗り越えなければならないハードルなので、現代にも彼の思想は生き続けているのだと思います。
Photo by Mahatma Gandhi’s worldly possessions. ca 1948
- 尽きることのない欲望を満たすために物を溜め込まない。
- 現地で収穫した野菜を食べるシンプルな食生活。
- 手作業で織った綿製品など清潔で快適に過ごせる服を着る。
- 日々瞑想して大切な人との時間を優先しストレスを溜め込まない。
- 他人の人生ではなく自分の人生を歩む。
まさに現代のシンプルライフやミニマリストに通じるものがありますね。最終的にガンディーは宗教絡みで因縁を付けられ暗殺されてしまいましたが、彼が残した功績はいつまでも語り継がれるでしょう。
亡くなった際の遺品は写真の通り、ごく少量のものだけを残しこの世を去りました。持ち家すらも無く、まさに己の生き様として身を持ってそれを証明しました。
世界平和といっても戦争や紛争のない平和だけではなく、貧困や格差の少ない社会を目指して人類は歩んでいかなければなりませんが、理想とはほど遠い現実を前にしてガンディーがもし現代に生きていたら一体何を思うでしょうか。
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