理想の防災ラジオとは?手回し充電ラジオは実用的ではないので注意!
サブスクや有料コンテンツが当たり前の時代にどこに居ても無料で無制限に聴き放題なラジオは貴重な存在です。
一時ラジオ人気が低迷していましたがコロナ禍やradikoによってリスナーが増えています。
スマホでラジオを聴く人が多いですが、radikoはインターネット経由でデータ通信しているので、回線が混雑したり携帯電話基地局に障害が発生すると聴くことができません。
そもそも放送を音声データに変換して送信する仕組みなのでタイムラグが発生し、時報や緊急地震速報の正確性に欠けます。
やはり防災グッズとしてスマホとは別に小型のラジオ受信機を持っておくことが推奨されます。
防災ラジオとしてまず思いつくのが手回し充電ラジオで、バッテリーを使い切った時に最後の手段として手回しで充電して使えるから安心という印象です。
しかしこれが意外と曲者で手回しする労力に対して得られる電力が釣り合わないので、非常時にわざわざ体力を消耗して充電するのはあまり現実的ではありません。
なかにはスマホを充電できる機能を備えた製品もありますが、昔のガラケーならまだしも最近の大容量バッテリーを充電するのは大変です。
モバイルバッテリーや予備の電池を備蓄しておく方が遥かに役立つのは言うまでもないでしょう。
理想の防災ラジオに求められる要素は携帯性・電池持ちの良さ・感度の良さ・音質それなり・単3電池駆動・ワイドFM対応などがあります。
目次
理想の防災ラジオの特徴
携帯性
ラジオは非常時における最高の情報源なので日常生活においてもなるべく持ち歩きたい道具です。
バッグに入る大きさであまりかさばらないコンパクトなラジオを選びましょう。
小さくなればなるほど性能が制限されるのでバランスの良いものが優れています。
電池持ちの良さ
数日間ラジオの電池を交換しなくても聴き続けられるほど連続使用時間の長いラジオが防災グッズとしては適しています。
もちろん予備の電池を備蓄しておけば交換しながら使えますが、ラジオは災害直後だけでなく長期的に役立つものなので、できる限り電池持ちの良い方が安心です。
必然的に昔ながらのアナログチューニングが選ばれますが、質の良いアナログラジオの数は年々少なくなっています。
感度の良さ
どんなに電池持ちや音質が良くても感度が良くなければラジオを聴くことができないので重要な要素です。
安いポケットラジオだとアンテナが小さくまったく受信できずにゴミと化す可能性もあるので安さだけで選ぶと後悔します。
音質それなり
防災ラジオは情報が正しく伝われば良いので音質はそこまで重要ではないですが、聴き続けても聴き疲れしないくらいの音質は確保したいです。
ノイズが少なくクリアな音質の方が情報を耳で処理しやすいのでシンセチューニングの方が有利ですが、防災ラジオでは電池持ちが優先されます。
単3電池駆動
非常には電池が入手困難になるので、特に単3以外の電池は手に入らないと思って行動するべきでしょう。
単3電池が最も普及している規格でサイズも小さいので、携帯ラジオも単3電池駆動に絞って選ぶのが無難です。
いざという時に手に入りやすくエネループなどの充電池を入れても動くので使い勝手がよいです。
ワイドFM対応
全国の民間AMラジオが2028年までにFM化して事実上AMラジオは終了するので、ワイドFM対応のラジオを持っておいた方が受信できる情報が多くなります。
AMラジオは巨大な鉄塔から電波を飛ばしているので災害に弱く、各地の小さな送信所から発信しているFMラジオの方が災害に対して強いです。
NHKは引き続きAMラジオで放送を続ける意向なので、AMとFM両対応のラジオを持っておくのが確実でしょう。
理想の防災ラジオに近い製品
長年実績のある国内メーカーのアナログラジオは縮小傾向にあり、価格も上がって現行品ではあまり選択肢がありません。
やはり総合的に判断するとソニーのICF-P37とICF-P27に絞られます。
ICF-P36とICF-P26のバリコンチューニング方式から電気的チューニング方式に変わったのでその分若干電池持ちが悪くなりました。
ソニーもいつラジオ事業から撤退しても不思議ではないので、これが最後のアナログラジオにならないことを祈ります。
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