ピストバイク (シングルスピード) 自転車を組み立てる動画 少ないパーツで壊れにくいシンプルな構造と普遍的な美しさを併せ持った乗り物

自転車にまったく興味のない人だとママチャリくらいしか乗った経験がない人も多いかと思います。

ホームセンターや自転車屋へ行けば1万円台の自転車も平然と売られていますが、そのほとんどが自転車の形をした鉄くずと言って良いほど品質には期待できません。

格安の自転車を数年乗っては乗り潰すような乗り方もそれはそれで有りなのかもしれませんが、自転車は本来もっと長持ちする乗り物であり、大量生産と大量消費が生み出した悲劇でしょう。

自転車大国のオランダでは同じ自転車を修理しながら乗るのが当たり前で、自転車の値段も高くその分丈夫で高品質です。

エネルギーや資源を湯水のように消費する時代は終わり、エコな乗り物として自転車が注目され、さらにひとつの自転車を大切に長く乗ることで理想の乗り物になります。

自転車の中でもピストバイクシングルスピードの自転車はパーツの数が少なく、昔から構造がほとんど変わっていないので時代を問わずパーツに汎用性があり、メンテナンスや修理がしやすいというメリットを持っています。

フレームが耐久性があってしなやかなクロモリ (クロムモリブデン鋼) 素材で、自転車の基本形状であるダイヤモンドフレームかつトップチューブが地面と平行になるホリゾンタルフレーム、そして変速機なしのドロップハンドルというのが普遍的な美しさを形成しています。

なかでも競輪用自転車は競技として無駄なものを一切省いた究極の自転車と言って良いでしょう。

ロードバイクも舗装された道路での高速走行を目的として発展しましたが、どちらも似たような形状に落ち着いています。

ロードバイクには変速機が付いているので、シンプルさで比較すればピストバイクやシングルスピードの自転車に分があるでしょう。

美しい自転車は組み立ての段階からすでに輝きを放っており、ただのパーツ群から少しずつ自転車へ生まれ変わる様を眺めるだけでも見ごたえがあります。

例え災害などでインフラが停止しても自転車なら問題なく移動手段として使えます。

コロナ禍においても病院宿舎やホテルからの通勤を余儀なくされた医療従事者へ、密集を避けて素早く移動できる折りたたみ自転車が配布されたりもしました。

自動車やバイクだとどうしても駐める場所や燃料補給の問題が付きまとうので、その心配がない自転車はもっと評価されるべきだと思います。

クロモリフレームは錆にさえ気をつければ非常に長持ちするので、消耗品を交換しながら大切に乗ることで愛着が湧いてきます。

アルミフレームは錆の心配がなく軽量ですが、振動による金属疲労が蓄積するとある日突然パキッとフレームが折れる危険があります。

フレームの寿命がほぼその自転車の寿命と言えるので、クロモリに比べるとどうしても寿命が短く感じてしまいます。

大半の人は次々と自転車を乗り換えて行くのでフレームの寿命など気にも留めないでしょうが、そこを意識するだけで乗り捨てとは違った自転車の奥深い世界へと足を踏み入れることができます。

自動車やバイクにも共通しますが、もし人生を変えてしまうほどの一台に出会えれば、それはあなたの人生を確実に豊かにしてくれるでしょう。

自分の足でペダルを漕いで風を感じながら走れる自転車は、より自分の行動に密着した乗り物であり、ただの移動手段としてだけでなく老若男女問わず楽しめる趣味として長く付き合っていけます。

免許が取れない子供でも免許返納後のお年寄りでも自転車に乗って運動すれば健康に良いですし、活動範囲が飛躍的に広がります。

自動車やバイクの移動とは違うもっとローカルな道沿いの風景が重要であり、徒歩の延長として捉えるのが適切です。

ぜひ趣味や生活の足として質の良い自転車を日々の暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

DREAM BUILD FIXED GEAR – M-Idea Keirin NJS

ミニマリズム

Posted by Coro