大人のキックスケーター(キックボード/キックスクーター)は普及するのか?徒歩以上自転車未満な交通手段

90年代後半に若者や子供の間で大流行したキックスケーターはキックボードやキックスクーターなどとも呼ばれていましたが、キックボードは商標名だそうで初代キックボードのK2 Prokickは3輪タイプだったようです。

日本では一時的なブームで終わりましたが世界中ではその利便性が評価され定着しています。

当時はあくまで子供のおもちゃのような感覚だったので、大人が子供に買い与えるも子供の熱が冷めて庭先に放置されるキックスケーターを見かける事も多かったです。

人気商品だったJD Razorは耐荷重が90kgあり作りもしっかりしているので、実は大人が乗っても大丈夫な乗り物です。

もちろん今でも販売されており前後8インチホイールで耐荷重が100kgという完全に大人向けな商品も開発されています。

日本で廃れた原因として法律的に公道を走りにくいのと、道路が狭く人口密度が多いため事故を起こすリスクが高いことです。

しかし近年になり排気ガスを出さないコンパクトな乗り物として再びキックスケーターが脚光を浴びるようになりました。

電動キックスケーターは早いものだと原付バイクと変わらないようなスピードが出るので、もし普及したらかなり快適な移動手段になりそうです。

残念ながら日本の法律では電動キックスケーターは原付バイクと同じ扱いになってしまうため、原付の運転免許とヘルメットの装着が義務付けられています。

車体にはナンバープレートやバックミラーを取り付ける必要があり、キックスケーター本来の利便性やシンプルさが失われてしまいます。

欧米でシェアリングサービスの普及が進むなかで、日本もそれに追いつこうと試乗体験会を開催してアピールしていますが、まるで別の乗り物かのように不便な面が目立ちます。

最高速度を抑えたキックスケーターであればママチャリと変わらないほどゆったりとした乗り物ですが、かたや車体の前後に子供を乗せて無免許で公道を爆走できるのに対して、原付バイクと変わらない縛りに苦しむキックスケーターはとても理不尽です。

同じくコンパクトな移動手段として優秀なミニクルーザーはまだブレーキが付いておらず、腕によるコントロールも利かないので公道を走るのに制限をかけるのは仕方ないです。

しかしキックスケーターにはブレーキが付いており、両手でハンドリングするのでスケートボードと比較しても安全だと思います。

流行が起こった際に一部の非常識な利用者によって使用禁止を明示する施設が増え、乗り物としてイメージが悪くなったのもひとつの要因です。

キックスケーターだろうがミニクルーザーだろうが、通りすがりの人たちにどうしても白い目で見られてしまう社会。

既存の乗り物である自転車は電動アシスト自転車になっても特別な規制はかからず、町中を駆け巡っています。

交通のひんぱんな道路において普通に走行できる自転車とそれができない動力なしキックスケーターの違いは何なのか?

都市部であれば電車とキックスケーターの相性が良いはずなのに、もろもろの規制で交通手段が阻害されています。

自動車は維持費が上がるばかりで個人で保有する時代から変わりつつあり、高齢者が増えて免許を自主返納する数も増えています。

もっと穏やかな交通手段として超小型電気自動車や電動キックスケーターといった新たな乗り物が注目されるのは必然ではないでしょうか。

少なくとも動力なしキックスケーターは歩行アシスト器具としてもう少し気軽な乗り物になって欲しいです。


JD RAZOR MS-105R クリア