お金は気づかれずに大切な成功・失敗体験の機会を奪っている

公開日: [ 約5分で読めます ] その他

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お金が流通した社会ではお金を支払うことで商品を購入したり、サービスを受けたりして大量の物を持ち運ばなくてもお金さえあれば何とかなります。

しかしその反面お金は本来必要な過程をすっ飛ばして加工済みの物が売られているので、体験による喜びや悲しみを味わえないという欠点もあります。

食料品について

スーパーやコンビニへ行けば調理されて加熱すればすぐに食べられる食品が売られています。

短時間で料理が食べられるため時間のない時などは非常に便利ですが、自分で食材を買って料理をするという体験が損なわれています。

魚は切り身の状態で海の中を泳いでる子供がいるというジョークなのかよくわからない例え話がありますが、切り身を見てどんな魚かすぐに思い浮かばない人は多いかと思います。

最近は魚は下ごしらえに手間がかかるという理由であまり魚を食べないという家庭が増えているそうです。

調理済みの魚を食べるのと魚を丸ごと1匹買ってきて捌いて食べるのとでは満足感に大きな違いがあります。

もっと言えば自分で釣ってきた魚を食べたときの充実感は釣り人であればわかるでしょう。

肉はもっと酷くて生きた状態から捌く機会は普通の家庭ではまずありません。

東南アジアなどでは生きた鶏が普通に売られており、鶏肉にするまでの過程はごく普通に見られます。

鳥インフルエンザなど病原菌が広がるリスクもあるので一丸に良いわけではありませんが、自分の口入れるものだからしっかりと状態を確認できるのは食の安心に繋がります。

先進国ではそうした見苦しい過程はすべて屠殺場で行われ、切り身やミンチに加工されたものしか目にしません。ある意味いいとこ取りなわけです。

命を奪う体験を飛ばしていると命をいただいているというありがたみが薄れてしまうのも当然な気がします。

乗り物について

乗り物で得られる体験としては車よりもバイク、バイクよりも自転車、自転車よりも乗り物を降りて歩くという順番で入ってくる情報量が多いと思います。

車は素早く広範囲に移動することができますが、まわりのわずかな変化を敏感には捉えることはできません。

バイクは直接外気に触れるので風の強さや温度・湿度が身に染みてわかります。

さらに自転車はバイクほど速度が出ないのでわずかな環境の変化にも気付きやすく、自分でペダルを漕いで進むという体験が加わるので非常に移動速度と体験のバランスの取れた乗り物だと思います。

徒歩だと自分の足で大地を踏みしめるので、人間本来の五感が研ぎ澄まされる感じがします。

電車やバスなどはお金を払って運転手によって運ばれるのでサービスとしてはよいですが、体験としては他の乗り物よりも劣るかもしれません。

生活用品について

お金で何でも買える時代なので生活用品も買い換えサイクルが早いです。

修理や補強して使い続けるより買い換えるほうが安くて楽なので、その方向へ流れるのも仕方ありません。

物自体が特に電子機器などは複雑化して素人が修理するのは難しくなったという理由もあります。

昔の製品が優れている特徴として構造がシンプルで調子が悪くなっても自分で直しながら長期間使えました。

修理が成功するときもあるけれど誤って壊してしまう場合もあるでしょう。そこには確実に物と向き合って得られる成功や失敗の体験があります。

サービスについて

サービスに関してはお金を支払って体験学習などへ行けば普段にはない貴重な体験ができるでしょう。

ガイドやインストラクターの指示に従えば安全にそれなりの体験をすることができます。

しかしそれらの多くは特別そうしたシステムにお金を投じなくてもある程度は自分で同じ経験ができると思います。

遊園地や映画館などの娯楽施設は娯楽と割切って楽しむのは構いませんが、生きていくために必須ではないので、そればかりに偏らずバランスは考えたほうがよいでしょう。

まとめ

お金によって便利な世の中になりましたが、それ以上に大切な成功と失敗体験が減り、気づかぬうちに人間の幸福度を下げている可能性があります。

何となくスーパーに売られているよくわからないものを買って食べ、お金を払って誰かに運んでもらい、誰かが作った広告や宣伝に誘導されて商品を買い漁ったりサービスを受ける。

そんな過程の無い世界で生きていると無意識に満たされない感情が芽生えているのかもしれません。

特に人間の生活に重要とされる衣食住の衣と住はすでに他人が作った物を使うのが当たり前になり、食に関しても完成品ばかり食べるようになれば、もはやそこには成功・失敗体験がありません。

住居を造るのは建築基準法もありなかなか難しいです。スモールハウスなど極小住宅を自分で組み立てるというムーブメントはおそらく人間本来の欲求が湧いてきたからでしょう。

衣類は裁縫やクラフト系が趣味の人なら意外に簡単に作れるようです。世界に1着しかない自分だけの服を作れるのだから良い趣味になりますね。

そして食料は自分で料理をして何とか衣食住の食だけでも守りたいところです。

包丁で指を切ったり、塩を入れすぎて塩辛くなったり、火加減を間違えて焦がしてしまったりと数多くの失敗もありますが、その分だけ成功した時の喜びがあります。

さらには狩猟・釣りや農業・家庭菜園・山菜採りなどによって食料を自給すると、なおさら人間本来の生きているという幸福感が高まります。

農家が子沢山なのは働き手が必要なことも理由の一つですが、多少子供が増えても食わせていける安心感もあると思います。

女性も不思議なものでそうした安心感が得られると子宝に恵まれやすいのです。

生活も不安定で夫婦でいる時間も少ない家庭で子供を作り育てるというのがそもそも無理なので少子化するのも当然ですね。

最悪日本経済が崩壊しても自給して食っていけるという農業の安心感は今後さらに高まっていくはずです。

ダーチャ(菜園付きセカンドハウス) ソ連崩壊後の経済危機をロシア国民は自給自足で乗り切った

話がちょっと飛躍しましたがお金で解決できるところをあえて自分で行動して体験してみるという考え方は大切だと言うことです。

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