無印良品が新疆綿 (しんきょうめん) 関連の商品をしれっと削除 ウイグル問題への配慮か?
Photo by Timothy Vollmer
無印良品がウイグルの強制労働について世界的に騒がれるなか、商品名に新疆綿 (しんきょうめん) と入った服を堂々と販売していることへの違和感を以前取り上げました。
その後もなかなか騒動が収まらない中で、日本企業も本腰を入れてこの問題を対処せざるを得なくなりました。
商品名から新疆綿という文字が外れただけで商品一覧の見栄えも何となくスッキリしました。
『しんきょうめんあらいざらしおっくすふぉーどぼたんだうんしゃつ』
もともと長い商品名からさらに上乗せされ非常にわかりにくかったです。
“洗いざらし"はカジュアルシャツとしての風合いを表現する意味で適正だと思いますが、新疆綿は画数が多いうえに頭に付くので重苦しい印象になります。
もとから付いていた"オーガニックコットン"の方が長いだろと突っ込まれそうですが、カタカナでクリーンな印象なので気になりませんでした。
無印良品が長年築き上げてきたシンプルでクリーンなイメージに泥を塗る結果となりました。
新商品ではなく定番のロングセラー商品にことごとく新疆綿を入れたため、商品の入れ替えコストや手間は相当なものでしょう。
責任者は相当な判断ミスをしでかしショックを受けているでしょうし、クビが飛んでも仕方ありません。
商品をざっと確認したところ婦人ウェア・紳士ウェア共にブロードシャツに超長綿、それからインド綿などが新たに見受けられます。
インド綿は置いといて超長綿は実にあいまいな表現です。
スーピマコットン?エジプト綿?それとも新疆綿をそのまま使っている?
これについては無印良品から特にアナウンスがなく、確認もしていないので詳細は不明です。
パナ○ニックのようにだんまりを決め込むよりは賢明な判断ですが、なるべく悪目立ちせずにやり過ごそうという魂胆が垣間見えます。
不景気はこうした悪循環に陥った企業の安価な商品に手を出さざるを得ない状態を作り出すので、一刻も早く抜け出さなければなりません。
安いものには裏があり、あらゆる犠牲の上に成り立っていることを考えると、100円ショップなどもかなり闇が深そうです。
消費者としては安い商品が多く出回る方が嬉しいですが、そのしわ寄せが必ずどこかに発生して巡り巡って自分にも降り掛かってくるので、買い物をする時は安くても慎重に選びましょう。
名の知れた大企業であれば、おそらく部品レベルまで細かく調べていくと何かしら問題を抱えているはずです。
そうなると買えるものが限られてしまいますが、自分の中で落とし所を見つけるしかありません。
新疆綿は米中関係によって注目されがちですが、世界の生産過程における問題はまだ氷山の一角に過ぎません。
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