ユニクロや無印良品が新疆綿 (しんきょうめん) を猛プッシュする理由は何なのか?

私は日ごろからユニクロや無印良品にたいへんお世話になっていますが、好きだからこそ叩かなければいけない事もあります。

2019年11月にオーストラリアの公共放送ABCがユニクロと無印良品に対して新疆綿 (しんきょうめん) を使った製品を売り出していると名指しで批判する報道をしました。

スーピマ綿・エジプト綿 (ギザ綿) と並び世界三大綿と称される新疆綿は新疆ウイグル自治区で栽培されていますが、中国政府から弾圧を受けているウイグル人が強制労働させられている問題と絡んで非難の対象となっています。

2019年の同時期にユニクロや無印良品が新疆綿で作られた製品を販売し始めたことで、海外メディアから目を付けられたようです。

どちらの企業も強制労働で生産された綿ではないと関与を否定していますが、生産地は誤魔化せないので企業のイメージダウンは避けられないでしょう。

2020年9月14日にアメリカのトランプ政権が新疆綿の綿花や衣料品を一部輸入禁止にしたことで、再びこの問題に注目が集まっています。

特に無印良品はオーガニックコットンを使った自然派商品が売りなので、なぜ強制労働や人権弾圧を連想させる新疆綿に手を出したのか理解に苦しみます。

無印良品の定番商品であるオーガニックコットン洗いざらしボタンダウンシャツがいつの間にか新疆綿洗いざらしオックスボタンダウンシャツという商品に置き換わっており、他に選択肢がありません。

しかも価格は2,990円と同値なので余計に不自然ですし、これまでオーガニックコットン洗いざらしボタンダウンシャツを愛用してきた人にはショックな出来事です。

オーガニックコットンとはただ無農薬栽培すれば良いわけではなく、農家の人たちの健康状態にも配慮した無理のない生産基準だと思うのですが、強制労働は当てはまらないのでしょうか?

中国から新疆綿を安く仕入れるルートが確立しているのか、それにしてもわざわざ新疆綿にこだわる理由がわかりません。

これまでも新疆綿のオーガニックコットンを使っていたのかもしれませんが、ここへきて商品名に新疆綿と入れてアピールするのはどうかと思います。

今の世界情勢を考慮すると新疆綿を使うことはメリットよりもデメリットの方が大きいです。

スーピマ綿やエジプト綿に比べて安く手に入るという事は、それだけ生産地で人件費が抑えられているからではないでしょうか。

もし日本がアメリカに追随すれば、今売っている商品の多くは販売を中止せざるを得ません。

ユニクロは商品名から新疆綿というワードを外しましたが、無印良品は相変わらず使うどころか今年に入って余計にひどくなりました。

新疆綿に関わらず安く手に入る衣類の背景には必ず奴隷労働の問題が付きまとうので、消費者もこのような世界の現状があることを把握した上で服を選ばなければいけません。

お店で手に取った商品の札に”新疆綿”と書かれていた場合、やはり無意識に心のブレーキがかかると思います。

大企業がコストを切り詰めていった先に待つのは、こうした闇の生産ルートに頼らざるを得ない状況なのでしょうか。

中国はかなり経済的に豊かになり衣類の生産拠点が中国からベトナムやバングラディシュなどへ移行していますが、強制収容所においてはそうしたコストを度外視できるので中国の綿はほとんどが新疆産だと言われています。

ウイグル人は富を享受できずに美味しいところだけ中国政府にチューチュー吸われているわけです。

我々の身の回りには完全に中国産を排除することはほぼ不可能なくらい中国製品で溢れていますが、それでも明らかに生産方法に問題のあるものに対してはしっかりと抗議しなければなりません。

安い物には無闇に手を出さないというのがこの問題を解決する鍵ですが、このご時世なかなかそこまで思考を巡らす余裕がない人が大半です。