※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

モールス信号 (モールス符号) は電鍵や無線を使いトンツーのみで情報伝達する消えゆく原始的な通信方法


Photo by spurekar

現代はインターネットが普及していますが、モールス信号 (モールス符号) は150年以上前から情報伝達の手段として使われてきました。

電鍵や無線を使って短音のトン (・) と長音のツー (―) を組み合わせたトンツーで会話や情報伝達することができます。

遠洋漁業の船舶自衛隊の一部の通信で使用されていますが、一般人だとアマチュア無線を趣味にしている人くらいしか使っていないのではないかと思います。

単純な符号の組み合わせなのでどうしても情報伝達の速度が遅くなり、電子メールやFAXなどデジタル通信の普及によって姿を消しました。

しかし雑音が混じっても信号音を聞き分けやすく、通信環境の悪い場所でも最低限の情報交換が可能なので21世紀になっても使われ続けています。

モールス信号は特別な機器をそろえなくても懐中電灯や笛などでも発信できるため、災害で身動きが取れなくなったり山や海で遭難した時にSOS (・・・― ― ― ・・・) だけでも覚えておくと役立ちます。

山での遭難信号は笛 (ホイッスル) で10秒に1回の間隔で6回鳴らし1分休止するの繰り返しが世界共通の救助要請になるので別途覚えておきましょう。

自分から発信したり相手の内容を理解するにはモールス信号を暗記する必要がありますが、さらにカタカナとアルファベットで区別がないので同じ信号でも和文モールス英文モールスで意味が異なる場合があります。

当然アルファベットの方が26文字と数字の9文字を覚えるだけで最低限の会話ができるので取っ付きやすいです。

モールス信号を極めたいなら和文モールスも必須になってきますが、いまやアマチュア無線技士の資格レベルであれば英文モールスのみで十分なので、最初に習得すべきなのは英文モールスで決まりでしょう。

ただでさえ風前の灯なモールス信号のなかでも和文モールスまで扱える人はごく少数になってしまいました。

最近ではモールス信号を学習したり翻訳できるアプリもあるので、興味があったら気軽に始めやすい環境が整っています。

英文モールス一覧

アルファベット

A ・― 亜鈴 (アレー)
B ―・・・ ビートルズ
C ―・―・ チャートルーム
D ―・・ 道徳 (ドートク)
E
F ・・―・ 古道具 (フルドーグ)
G ― ―・ 強盗だ (ゴートーダ)
H ・・・・ ホノルル
I ・・
J ・― ― ― 自衛方法 (ジエーホーホー)
K ―・― 警視庁 (ケーシチョー)
L ・―・・ 流浪する
M ― ― メーデー
N ―・ ノート
O ― ― ― 応急法 (オーキューホー)
P ・― ―・ プレーボール
Q ― ―・― 救急至急 (キューキューシキュー)
R ・―・ 利口だ
S ・・・ 進め
T ティー
U ・・― ユタ州
V ・・・― ヴィクトリー
W ・― ― 和洋風 (ワヨーフー)
X ―・・― エークスレー
Y ―・― ― 養子孝行 (ヨーシコーコー)
Z ― ―・・ ざあざあ雨

数字

1 ・― ― ― ― 飛行操縦法
2 ・・― ― ― 二十メーター (フタジュウメーター)
3 ・・・― ― 三月有効 (ミツキユーコー)
4 ・・・・― 四谷区長
5 ・・・・・ 五目飯
6 ―・・・・ ローソク立て
7 ― ―・・・ なあもう七つ
8 ― ― ―・・ やあやあもう来た
9 ― ― ― ―・ 空中航空機 (クーチューコークーキ)
0 ― ― ― ― ― 冷凍法良好 (レートーホーリョーコー)

記号

. ピリオド ・―・―・―
, カンマ ― ―・・― ―
: コロン ― ― ―・・・
? 疑問符 ・・― ―・・
’ 略符 ・― ― ― ―・
– 減算 ―・・・・―
( 左括弧 ―・― ―・
) 右括弧 ―・― ―・―
/ スラッシュ ―・・―・
= 等号 ―・・・―
+ 加算 ・―・―・
" 引用符 ・―・・―・
× 乗算 ―・・―
@ 単価記号 ・― ―・―・
訂正 ・・・・・・・・

視覚的にわかるイラスト


Photo by cryptomuseum.com

【元通信科隊員が教える】モールス信号について

その他

Posted by Coro