食べ物に好き嫌いがないので苦手な食材に出会いたい
強いて言えば甘いおかず
私は食べられないほど嫌いな食べ物がありません。
子供のころはキュウリが苦手で口に入れるとリバースしそうになるほど嫌いでしたが、今ではサラダに入っていても普通に食べられます。
イナゴの佃煮などゲテモノ系も抵抗なく食べられるので、なかなか苦手な食材と出会う機会がありません。
サソリやゴキブリも食えとなると一般的に食べられている食材とはかけ離れるのであまり意味がないです。
強いて言えば奈良漬けのような甘みの強い味付けだとあまりおいしさを感じません。
しかしカボチャの煮つけも同様に甘みのある煮物として拒否反応を示していましたが、歳を重ねるごとにあのホクホクした食感とほどよい甘みでむしろ好物になりました。
甘いものは大好きですが甘い味付けをした料理がどちらかといえば苦手なのかもしれません。
それでもすき焼きやサツマイモの味噌汁や酢豚のパイナップルでさえ大丈夫なので許容範囲は広いと思います。
それだと厳密には味付けの良し悪しであって食材ではないので、奈良漬けにもピンキリあるという具合になってしまいます。
ご飯のおかずとしての奈良漬けと日本酒をチビチビやりながら酒の肴にする奈良漬けとではまた違いがあります。
小さい頃からいわゆる苦手なものを食べなさいという教育をされる必要がないほど毎回完食するので作るほうも楽だったでしょう。
むしろ父親のほうが肉好きで野菜嫌いな傾向が強く嫌いな食べ物が多い印象です。
家庭内では何とかなりますが、好き嫌いの激しい人は他人と外食する際にも食べられないほど嫌いなものがあると本人もまわりも大変だなと思います。
現代の食べ物はすべておいしい
現代にある食材は基本的にこれまでの人類史のなかで食べられるものとして生き残り、品種改良されたりしてよりおいしくなっているはずです。
腹を満たして飢えを凌ぐため栄養価の高い食材はもちろん、飽食になると味や食感にまでこだわりおいしさが追求されます。
食物アレルギーだと仕方ないですが、食わず嫌いで一生食べずに終わるような食材は少し不遇です。
草食動物が草を食べていれば生きられるように、人間もその辺の雑草を食べて生活できれば楽だろうなと思います。
好き嫌いができるほどの雑食性があるといろいろな食材を食べたくなり、結果として食費がかさむので、そのために働かなくてはなりません。
嫌いな食べ物でも鮮度が極めて良かったり、条件の良い場所で生産されたものだとまったく別物で抵抗なく食べられる場合があります。
そう考えると何でも食べられるということはそれだけ食に対して鈍感なのかもしれません。
あまりグルメになりすぎると普段の食事がおいしく感じられなくなる可能性が無きにしもあらずです。
好き嫌いは先天性なものだけでなく、ある時期に大量に食べさせられたりそれしか食べ物がなく無理やり食べた反動で嫌いになったり、食あたり (食中毒)からトラウマになるケースもあります。
戦後の食糧難の時代を体験した人は芋類や雑穀を嫌い白米信仰なのもある種のトラウマでしょう。
もちろん当時は今のようにホクホクのおいしい芋ではなく繊維質が多かったでしょうし、水っぽいベチャベチャの麦飯を食べていたら雑穀も受け付けなくなります。
ある程度の年齢になってしまうと好き嫌いを矯正するのも大変だし、好きなもの食べて人生を終える方が幸せなのではないでしょうか。
野菜や果物に関してはひと昔前の方がその食材本来の旨味や癖が強くそれが好き嫌いにも関係したでしょうし、何でも甘くて癖のないものに品種改良するのはそれはそれで問題かなと思います。
昔の人からすれば現代人はほとんどグルメだし、なんでも好き嫌いなく食べられる環境というのは最高の贅沢でしょう。
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