Humble Brush 竹製の歯ブラシは環境に優しい天然素材で北欧の国スウェーデン生まれ
Photo by The Humble Co.
歯ブラシと言えば誰でも日常的に使っているものですが、意外とこだわりがないというかドラッグストアなどに売っているものを適当に買ってきて使っている人が多いです。
口腔ケアに熱心な人は電動歯ブラシなど別の方向へシフトしていきますが、手動歯ブラシにとことんこだわるのは珍しいです。
市販されている歯ブラシの形状は違えどほぼすべてがプラスチック製の柄で作られており、素材から選べるほど選択の余地がありません。
北欧の国スウェーデンで設立されたThe Humble Co.は竹製のHumble Brushを開発し、歯ブラシ市場に一石を投じました。
スウェーデンは予防歯科の先進国であり、予防歯科の基本となる歯ブラシという道具にも強い関心があります。
竹は木と草の中間的な存在で木よりも成長速度が高く、草よりも固くて加工しやすいので環境に優しい天然素材です。
毎日のように口の粘膜と接する歯ブラシの素材には本来もっと関心を持つべきですが、歯磨き粉やマウスウォッシュといった直接成分で宣伝しやすい商品ばかりが注目されます。
毛先が細かったり山切りになった歯ブラシが宣伝されることもありますが、歯科医からの評判が悪くあまり見かけなくなりました。
何か特徴を持たせないと普通の歯ブラシとの差別化を図れないのが商売として難しいところです。
Humble Brushはしっかりと歯科医の指導・監修のもと製造されており、スウェーデンの歯科医院でも販売されているほど信頼性があります。
100%天然素材というわけではなくブラシの毛はナイロン6という生分解性の高いプラスチックを採用しています。
ブラシに馬毛や豚毛などを使用した100%天然素材の歯ブラシもありますが、毛が柔らかすぎたり衛生面で歯ブラシとしての要求レベルに満たない商品が多いです。
そういう意味では環境に配慮しながらも歯ブラシとしての機能を損なわないバランスで製造されたHumble Brushは優秀です。
竹に備わっている水切れの良さや抗菌作用がブラシの付け根が汚れやすい柄の素材として相性がよく、口に入れる時もプラスチックの棒を舐めるよりは気分的に良いです。
天然素材の歯ブラシは洗面所に置いてあっても自然な温かみがあり、無機質なプラスチック歯ブラシに比べるとおしゃれです。
日本人の半数以上が1~2ヶ月ほどで歯ブラシ交換するサイクルをしており、その原因のほとんどが歯ブラシを強く押し付けることによる変形です。
使わなくなった歯ブラシは掃除用に取っておくこともありますが、ほとんどはそのまま破棄されるので計算すると恐ろしい数字になります。
優しく磨けば歯ブラシも長持ちしますし竹製にすれば分解されないゴミを削減できます。
口腔ケアに関しては歯を大切にしない・予防歯科の意識が低い・道具を粗末にする負の三拍子がそろっているので、いつまで経っても後進国を脱することができません。
医療保険の充実は予防や健康維持に対する意識を低下させる結果を招いており、どちらの方が良いのか保険のあり方がわからなくなります。
日本人は安く治療できるので虫歯になってから歯医者へ行き、口腔ケアも適当に済ますのが当たり前になっています。
治療よりも予防を徹底する方が長期的に見て医療費を削減できるので、今からでも意識を変えていくべきだと思います。
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