LEVI’S (リーバイス) は節水技術やリサイクルなど環境保護に積極的なアパレルメーカー
LEVI’S (リーバイス) はデニムと言えばまず名前が出るほど代表的なブランドですが、環境保護にも積極的に取り組む姿勢を見せています。
デニムは服の中でも特に水を多く使って作られており、一度染めた生地を何度も洗ったり石との摩擦で着古した感じを出すという特徴があります。
商品を痛めつけることで価値が増すというのは他の商品ではあまり見られません。
この見た目を加工する工程で大量の水を消費するのがデニム製品の抱える問題でした。
本来なら生デニム (リジッドデニム) からシュリンクトゥフィットで少しずつ育て上げる時間をお金で買えるのです。
また日本で年間100万トンにも及ぶ衣類廃棄の問題とも真摯に向き合いリサイクルすることで環境負荷を抑える取り組みも行っています。
大企業だからと利益優先でふんぞり返る時代は終わり、むしろ大企業が率先して環境問題を改善する先導役になるべき時代に変化しています。
リーバイス501はメンズファッションの中でも欠かすことのできない定番中の定番であり、子供からお年寄りまで一度は履いた経験のある人が多いです。
現代のワードローブにおいても特に長い歴史を持つアイテムなので、男なら誰しも1本は持っておきたいジーンズです。
1873年にブルージーンズとブランドが誕生し、2023年には150周年を迎えるリーバイスが10年後20年後も伝統を繋いでいくには環境問題に対する意識が絶対に必要です。
伝統は古くからあるものをただ残していくだけでなく、時代の変化に対応する柔軟性が問われるシビアな部分があります。
リーバイスの節水技術にLEVI’S® WATER<LESS™ (ウォーターレス) があり、これまでに30億リットルの水を節約してきた実績があります。
日本に住んでいると梅雨時には持て余すほど得られる淡水も地球規模では貴重な資源であり、決して無駄使いして良いものではありません。
食料生産に限られた水を消費すればジーンズ生産などしている余裕はないというレベルの危機感で、少しでも限りある資産を守るために水問題と向き合っています。
デニムはワーク発祥なので長い間タフに着続けることができますが、それでもボロボロになった古着はリーバイスの指定された店舗へ持っていけば引き取ってくれます。
リーバイス® クロージング リサイクリングの優れた点はリーバイス以外でも不要な衣類を引き取ってくれる事です。
ブランドの製品のみを引き取ってくれるサービスはそれなりにありますが、他の衣類まで対象としているところに本気を感じます。
さらに引き取り数量はなくリーバイス製品を15%OFFで買えるクーポン券と交換してくれるので、着なくなった服を引き取ってもらい店でお得に買い物することも可能です。
極論を言えば今あるデニムをもう一度糸に戻して再利用すれば、水も化学薬品もいらず新たに綿を栽培する手間もかからないので、そうした循環を作ることが理想なのだと思います。
これまで何となくジーンズは有名だからとリーバイスを選んでいた人は、その裏にある企業努力を知るとブランドに興味が湧き、愛好家はよりリーバイスのことが好きになるでしょう。
ダサい・履きにくい・動きにくい・高い・若者のジーンズ離れなど言われていますが、リーバイス501はもはやそういった次元のアイテムではなく、150年近くも時代の変化を耐え抜いた傑作なので、これからも流行にとらわれず末永く作り続けられる製品でしょう。