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ハンドパン (ハングドラム) は一度聴いたら癖になる美しい音色を奏でる体鳴楽器

2019年12月4日

最近YouTubeでたまたまハンドパン (ハングドラム)の演奏動画を見てからハマってしまい動画を垂れ流す日々です。

ハングドラムとは2000年にスイスのPanArt社が開発した商品の名前で、ハンドパンはそれを真似て作られた楽器群の総称です。

トリニダード・トバゴ共和国で発明されたスティールパンを発展させたもので、スティールパンがバチを使って演奏する打楽器なのに対して、ハンドパンはその中でも素手で演奏する体鳴楽器というものに分類されます。

スティールパンは中米・カリブ海の音楽には欠かせない独特の金属音を奏でますが、ハンドパンはスタンドがなく片手で持ち運べるほどコンパクトでより繊細な印象を受けます。

ただ薄い鉄板を叩いているだけなのにこれだけ表現豊かな音色が出せるのかと初めて聞いたとき驚きました。

電気を使わないアナログな楽器ですが、演奏の仕方によっては時折打ち込みのようなループ音にも聞こえ都会的な表現にもマッチします。

もちろん大自然のなかで演奏しても違和感なく溶け込み美しい音色が風景をバックにより引き立ちます。

なぜか自然と金属音や電子音は相性がよく無機質に感じる音の中にも温かみや奥深さがあることに気づきます。

職人がひとつひとつハンマーで鉄板を叩きながら凹凸を作っていき調律まで行うので、なかなか大量生産することが難しい楽器です。

また錆びやすいのでオイルでメンテナンスをする必要があり、手入れを重ねるごとに手に馴染み音が丸くなっていきます。

この動画は私が初めて見たハンドパンの動画ですが、これだけハンドパンを使いこなして演奏できればさぞ気持ち良いでしょう。

ピアノの鍵盤のように叩く場所が明確ではなく、タッチするポイントがわずかにズレるだけでも音色が微妙に変わるので、それが味わい深さに繋がっているのだと思います。

まだ歴史は浅いものの民族楽器の特徴も兼ね備えており、欧米を中心に世界中で愛好家が増えています。

まだ身近な楽器だとは言えませんが、もっとポピュラーな存在になれば楽器屋で普通に見かけるようになるかもしれません。


手作りハンドパン 直径56センチメートル ダークブルー