水石は拾った石を自然の風景に見立てて鑑賞する侘び寂びの伝統文化

Photo by Joey McCoy
水石とは何か?
水石は自然の石を加工することなくそのままの状態で鑑賞するる日本の文化で、栽培や加工する盆栽や庭石よりもさらに想像力に重きを置いている趣味です。
川の流れによって割れたり削られながら自然にできあがった造形美に人が価値を見出し大切するのは日本ならではでしょう。
水石自体は中国から渡来してきたものですが、派手な色の石が好まれ複数個並べて鑑賞されることもあるのに対して、日本は真黒の石が良いとされ、卓にはひとつの水石のみを配置する点で大きな違いがあります。
茶道にも通ずるところがありますが、日本に入ってから極めてシンプルなものだけが残り、その中に雄大な自然を落とし込むというミニマリズム的な要素を含んでいます。
水石はその黒光りした石を山や滝など自然の風景に見立てて思いを馳せることに魅力が詰まっています。
水石に興味がない人からすれば宝石でもないただの石ころに何の価値があるのか理解に苦しむでしょう。
水石の探し方と育て方
良質な水石が取れる産地は全国各地にあり、身近な川では東京の多摩川も多摩川石として昔から親しまれています。
もちろん有名な産地でなくても近所の川で自分好みのす水石を見つけることは可能ですし、自分の住んでいる地域の石なのでより愛着がわくでしょう。
水石をまったく知らなくても子供のころに河原で水切り石を探したり、水槽に入れる石を拾った経験がある人も多いと思います。
無数にある川原の石から自分が気になる石を探す作業は宝探しのような感覚に近いです。
河原にある手のひらに収まるくらいの小石をいくつか持ち帰ったとしても常識の範囲内だと思うので法律上の問題ないでしょう。
盆栽は植物を小さな器の中で育てるのでこまめな世話が必要ですが、水石はただの石ころなので枯れる心配がありません。
水石を育てることを養石と呼び、日光に当て雨や潅水を繰り返すことで風合いを上げる効果があります。
さらに水石を手に取り丹念に乾拭きすることで時代がつき艶が出てきます。
観賞価値の高い水石には木材で台座を付けたり、砂を引いた水盤の上に置くとより一層石の良さが引き立ちます。
どんな石でも世界に同じものは存在せず、それに価値を見出してじっくりと育てながら所有するというだけでコレクターには格別な趣味だと言えます。
市販されている物だとどうしても同じ形状のものが世の中に存在するので、唯一無二なものとしては水石の方が勝っています。
俳優のとよた真帆さんの趣味が水石ということで水石展の審査員もやられています。








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