羊羹 (ようかん) は最強のEDC非常食・行動食 常温保存が可能で高カロリーな糖質が即エネルギー源に変わる
Photo by Shunichi kouroki
登山やハイキングへ持っていくお菓子や小腹が空いた時につまめる食べ物を想像する時に定番なのがチョコレートやナッツです。
他にもゼリー飲料や栄養補助スナックなど新しい商品が次々に生み出されていますが、もっとも信頼性の高いのは昔ながらの羊羹 (ようかん) です。
EDC非常食やアウトドアでの行動食として考えた場合にカロリーメイトのような粉末を固めたものは歩く振動で徐々に粉々になります。
チョコレートは暖かい時期は溶けてグチャグチャになるので、常にバッグの中に入れておくには適しません。
ナッツは脂質が多いので非常時に即エネルギー源として機能する糖質が不足しています。
羊羹は脂質やタンパク質をほとんど含まず炭水化物がメインなので、シャリバテでフラフラな時でも回復が早いです。
クッキーや煎餅も人気がありますが喉が渇いていると口の中がパサパサになり余計に辛くなる可能性があります。
羊羹は適度に水分を含んでいるので衰弱して乾いた体でも飲み込みやすく、甘みが精神をリラックスさせてくれます。
水分を含むものではゼリー飲料なども優秀ですが、100gあたり約100kcalほどなので100gあたり200kcal以上ある練りようかんと比較すると見劣りします。
最近の羊羹はビニール包装で小分けにされたスティックタイプの商品があるので、片手で食べやすく衝撃にも強い理想的な食べ物になっています。
羊羹の原料は小豆を煮詰めて作られたあんこなので、あんこが苦手な人はそもそも選択肢から外れますが、洋菓子のような濃厚さはないので飽きのこない味です。
完全に密封された状態なので開封しない限りは普通の羊羹でも賞味期限が一年あり、なおかつ常温保存できるので非常食として優れています。
保存用として特殊に開発された羊羹は5年間の長期保存ができるものがあり、携帯するだけでなく備蓄として自宅に保管しておくのも良いでしょう。
非常食として売られているものには独特な癖があったり、味がいまいちで食べる気がしない商品も多くいざ食べる機会にがっかりすることがあります。
保存用羊羹でもっとも有名なえいようかんで知られる井村屋は本格的な和菓子としての羊羹を作り続けている会社なので、味にも絶対的な自信がうかがえます。
これは江崎グリコの保存缶ビスコなどにも言えることで、ビスコの味はすでに保証されているので非常時に口に入れてもたしかな安心感があります。
えいようかん1箱500円ほどで売られており、1本60gで171kcal摂取でき、5本入りなので1箱で855kcal摂取できます。
保存食の王道である尾西食品のアルファ米は280円ほどで買えますが、それでも1袋366kcal (シリーズで最も高カロリーな五目ご飯でも377kcal) なのでいかにえいようかんが優れているかわかります。
もちろん長期的な食事として見ればご飯に分があるでしょうが、摂取カロリーで比較するとえいようかんのコスパの良さが目立ちます。
羊羹以外にもおにぎりや梅干しなど日本に古くから存在する食べ物には意外と携帯性に優れたものが多いので、時代が変わっても通用するのは凄いことです。
日本人の味覚に合う味としてあらゆる環境で食べられる羊羹はいざという時の活力になります。
https://www.youtube.com/watch?v=J6sojCCXBAc
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