ポーランド軍のポンチョテント(軍幕)を張り静寂な時間を楽しむブッシュクラフト動画

2018年11月27日

自然のなかに必要最低限なものだけを持ち込み、なるべく現地で手に入るものを利用して野営するブッシュクラフトというキャンプスタイルがあります。

現代の技術で高機能な商品が次から次へと世に出回っていますが、昔ながらの道具はごまかしが利かない分たしかな知識と経験が物を言います。

斧やノコギリやナイフなど人類が何百年・何千年と使い続けてきた道具を駆使して生活することを目的としています。

北欧人で伝統的な鍛冶屋と木彫り職人であるRune Malte Bertram-Nielsenさんが2018年10月に投稿した動画がわずか1ヶ月ほどで500万回以上視聴され注目を浴びています。

5泊6日のソロキャンプを収めた映像なのですが、特筆すべきはBGMはもちろん一言も言葉を発さずに動画として成立していることです。

映像の美しさやカメラアングルが工夫されており、映像作品としての価値が非常に高いです。

自然の環境音が最高のBGMになっており、風の音・薪の爆ぜる音・水の流れる音など細かな音が聞こえてきます。

一般的に動画を制作するうえでついついBGMや説明を足してしまいがちですが、余計なものを加えていないことが差別化になっています。

言葉を極力排除することは不安もありますが、言語の壁が取り払われ誰が見ても映像だけで伝わる力を持ちます。

目立つために何かと脚色された映像が多いので、そうした動画に疲れている人にはスッと心に染み入るはずです。

このようなコンセプトのチャンネルは他にBushcraft Bearというチャンネルが有名で、本家ではペラペラしゃべりますがキツネという日本語チャンネルではほとんどしゃべらないので感じが似ています。

Rune Malte Bertram-Nielsenさんはさすが職人だけあってウッドカービング(木彫り)もお手のもので、斧やナイフを使い枯れ木から生活に必要な道具を自作しています。

さらにクラシカルな装いでスカンジナビアンニット(ウールセーター)をよく着ています。

最新のギアに身を包んでブッシュクラフトも悪くはないですが、どこかチグハグな印象を受けやすいです。

下半身には機能性のあるパンツを履いているのでその辺はバランス感覚が大切でしょう。

テントはポーランド軍のポンチョテントですべてに統一感があるのも評価すべき点です。

1枚だと名前の通りポンチョとして雨風を凌ぎ、複数枚を繋げるとポンチョテントになる仕組みです。


軍放出品 テントシート ポーランド軍 オリーブドラブ

素材がコットンなので化繊に比べると重たいですが、火に強いので焚き火の近くでもそれほど気を使いません。

ポンチョテントは地味ですがそれこそミリタリー仕様のいわゆる軍幕なので耐久性は高いです。

ソロキャンプの流行もあってか米軍などが採用していたパップテントと並んで人気があります。

周囲は人影どころか人工物すら一切なく、聞こえるのは自然音のみでひとり静寂な時間を楽しんでいます。

これを日本のキャンプ場で再現するのはなかなか難しそうで、どこか辺境の地を探さなければなりません。

無人島での2泊3日ソロキャンプも最高でこちらはポンチョテントではなく、Tschum 2P SOSWAというドイツのテントに泊まっています。

テント内で焚き火をするという天井にエアダクトがあるコットンキャンバステントだからこそ可能な技がとても面白いです。

やっていることはテント張って焚き火起こして木をいじくって料理して食べて寝るだけですが、それを圧倒的な静寂のなかで行うことが最高の贅沢なのかもしれません。