タイガー魔法瓶 魔法のかまどごはん KMD-A100 電気やガスを使わず新聞紙1部で美味しいご飯が炊ける創立100周年記念モデル
1923年に創立されたタイガー魔法瓶が2023年に100周年を迎え、記念モデルとして開発されたのが『魔法のかまどごはん KMD-A100』です。
キャンプブームによってキャンパーが野外で炊飯する機会が増え、度重なる自然災害によって防災意識も高まっている昨今、タイガー魔法瓶が打ち出したのが「いつものごはんが、もしものごはんになる」というメッセージです。
電気やガスが停止しても魔法のかまどごはんと新聞紙1部あれば美味しいご飯を炊くことができます。
もちろん非常時でなくても本物のかまどなのでご飯の味と香りが引き立ち炊飯器にはない美味しさを味わえます。
魔法のかまどごはんはいくつもの試作品を経て完成したもので、新聞紙の投入口が2つ開いているのが大きな特徴です。
片方ずつ交互に新聞紙を投入することで程よい火加減で安定した火力を維持することができます。
薪を燃やさないのでタールのような粘着物質が発生せず、煤を軽く水洗いするだけで綺麗になるので後片付けが簡単です。
収納時はコンパクトになりキャンプまでの移動時や防災用品として保管しておく時にも邪魔になりにくいです。
現在はタイガー魔法瓶のオンラインショップで販売されており、あまり知名度も高くありません。
飯盒などでも燃料を薪の代わりに新聞紙を使えばご飯を炊くことはできると思いますが、これほど新聞紙での炊飯に特化した製品は存在しないので独自性があります。
おそらく普通のウッドストーブで新聞紙を燃料にする場合だと火力を維持しにくかったり、熱のロスが大きくなるので炊飯の難易度は上がると思います。
そもそもかまどの底部分はお米が対流しやすいよう湾曲おり、普通の五徳に置くと不安定になりやすく、鍋の周りを包み込むような形状の方が安定して熱を逃しません。
非日常だからこそ温かいご飯を食べることがどれだけありがたいか体験してみなければわかりません。
カセットコンロで炊飯するのも悪くないですが、燃料を新たに買い足さなくてならないため、読み終わったら処分するだけの新聞紙を燃料にできるのは無駄がなくて良いです。
“かまど"という形状にこだわるのであれば、旅館で出てくるような卓上かまどセットを使ってみるのも面白いです。
固形燃料も電気がガスのない状況で使えて新聞紙ほど燃料を追加する慌ただしさがないので、じっくりと雰囲気を味わいながら炊飯することができます。
防災的な観点から見てもカセットガスや固形燃料など電気やガスに頼らない調理手段の確保は重要です。
新聞紙は着火剤として使うイメージはあっても単体で燃料にする発想は案外抱かないもので、市販の燃料が手に入らない時に手持ちの新聞紙で何とかする方法もありだとこの製品が証明してくれました。
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