なぜミニマリストは無彩色の白や黒を好んで選ぶのか?

ミニマリストが一過性のブームというよりひとつのライフスタイルとして定着した感のある昨今ですが、ミニマリストを思い浮かべる時に何もない白壁の部屋のイメージがあります。

家具も白や黒を基調に無垢材を使用したものが置かれた極めてシンプルなインテリアでまとめられています。

賃貸だと白い壁紙が多いのでそれに合った家具を選ぶとあまり派手な色は選びにくいのかもしれません。

着る服にしても白や黒やグレーといった無彩色は何とでも合わせやすく、最小限の持ち物で暮らす際に都合が良いです。

白シャツや白Tシャツに黒のジーンズやスラックス、女性であればスカートを合わせるスタイルを見かけます。

白はたしかに万能ですが黒との合わせは対比が強すぎる場合があるので、ネイビーに置き換える方法もあります。

ネイビーも使いやすい色で落ち着きがあり、白黒ほど対比が強くないのでこなれた印象になります。

白には清潔感がありますが汚れが目立つ特徴もあるので、白を白のまま保つことはそれだけ手入れが行き届いている証です。

また素材の善し悪しも出やすいので低品質で手入れの行き届いていない白黒ほどみすぼらしいものはありません。

ミニマリストは部屋の中でタバコを吸ってヤニが付着した壁や皮脂汚れで黄ばんだシャツの襟を放置するのは嫌いでしょうから、自ずときれい好きになります。

黒も色あせた黒やホコリが付いてくすんだ黒では清潔感が失われるので、色あせたらすぐに新しいものと交換したり、革靴はピカピカになるまで磨くでしょう。

黒と白は他の色にはない清潔感を持っていますが、その反面それを維持する手間暇を惜しまない気持ちが必要です。

そして黒と白を混ぜ合わせると中間色のグレーになり、一気に強さが失われ何とでも馴染みやすい魅惑の色に変わります。

白と黒だけにこだわるよりも中間色やアクセントとして有彩色を取り入れると奥行きが広がるでしょう。

人の頭もやがてグレーや白髪になり経年変化していくので、全体的に柔らかな印象になります。

服にしてもインテリアにしても無彩色オンリー期を経て、改めて有彩色の良さに気づき自分なりに色数を増やしたり、反動でやたらカラフルなものを選んだりとミニマリストも一筋縄ではいきません。

自然界においても白黒の景色というものはあまり存在せず、雪山の積雪と岩肌が入り混じった風景が真っ先に浮かびます。

雄大な自然の美しさはありますが生命が暮らすには厳しい環境なので、ミニマリストの部屋を見て不気味さや圧迫感を抱いた人は本能的に避けているのかもしれません。

病室や刑務所の独房など無駄なものがない非現実的な空間に近いと無意識に緊張してしまいそうです。

オフィスの緑視率の違いが生産性や集中力に影響するように、あまりに無機質なインテリアでは精神的ストレスが蓄積しやすいので、ミニマリストはそこの兼ね合いが難しいところです。

ミニマリストになりたいからといって必ずしも先駆者の真似をする必要はなく、自分なりに落とし所を探すのが本来の姿だと思います。

まとめると多くのミニマリストは清潔感・利便性・没個性的な観点から白黒に行き着く傾向にあり、シンプルで最小限の暮らしとの相性の良さがわかります。

もう一歩先へ進み自分なりのミニマリストを追求したいなら、白黒だけに囚われずもっと自由な感覚でモノを厳選すると良いでしょう。