日本のミニマリスト 高城剛 (たかしろ つよし)

2023年2月13日

tsuyoshi-takashiro
Photo by Fragments of

高城剛とは何者なのか?

高城剛さんといえば、一時テレビへの露出が多かったころハイパーメディアクリエイターという聞き慣れない職業を名乗っていたり、沢尻エリカさんとの離婚騒動でメディアを賑わせました。

その後はそれほど露出も多くなく、結局何者だったのかハッキリしないままフェードアウトしていきました。彼を一言で表現するとアンテナ感度がずば抜けて鋭い人という印象です。

そして彼が何者であるかは自分自身でもよくわかっていないようです(笑)あえて枠に入れるなら定期的に執筆しているのでライターであり、多くの映像作品や企画に携わっているのでクリエイターとも言えます。

ハイパーメディアクリエイターという名称はあくまでテレビ向けに注目されるよう名乗っていたに過ぎません。何だか得体の知れない人物がなぜ20年以上も業界で生き残れているのでしょうか?

プレゼン・トーク力がずば抜けている

まずこの動画を見てください。SONYのデジタル一眼カメラのキャンペーンでトークセッションのような感じですが、ほぼ45分間ひとりでしゃべり倒してます(笑)

話の内容も非常にわかりやすくてなおかつ面白い。口数だけは多いが話の内容が薄くてつまらない人がいますが、高城剛さんの話はずっと聞いていたくなるほど聞きやすいです。

過去には6時間ぶっ通しでしゃべりまくった経験もあるそうで、根っからのおしゃべり好きのようです。

これだけで頭の回転が早くてどんな業界でも通用しそうな雰囲気を漂わせています。何者でもないけど何をやっても成果が出せる人なのでしょう。

誰に嫌われても構わない心構え

テレビ露出の多かった頃は世間からバッシングも厳しかったようですが、本人はまったく気にせずあっけらかんとしていたようです。

世間の反応を気にしすぎるあまり自分を見失ってしまう人が多い中、自分のやりたいことをひたすら貫く生き様が良い仕事を引き寄せているのかもしれません。

人とは違うアンテナを持っている

当時バブルに湧く日本で車上生活をしていたり、2006年には9割ほどの資産を処分して今では住民票すら無いなど元から変人でした。

資産を処分した理由も何となく不況になりそうだからという、常に先を読んで行動してしまうタイプのようです。そうして手持ちの荷物だけを残して世界中を飛び回る生活へとシフトしていきました。

自分語りをしない

高城剛さんはあまり自分の仕事や私生活を自慢気に語ったりするのが好きではないらしく、職業をあやふやにするのも自分に焦点が当たることが苦手だからでしょう。基本的に自分のことやお金に興味が無く、銀行にいくら入っているかも把握していないそうです。

可愛がられる風貌と性格

愛嬌のある小さいおっさんとして業界の先輩からも可愛がられる存在のようです。誰とでも分け隔て無く付き合えることは世界中で仕事が出来ることにも繋がります。

玄米食と瞑想

玄米が大好きで出来るだけ荷物をコンパクトにしているのに、わざわざ炊飯器を持参して旅先でも玄米を炊いて食べるほど欠かせない主食になっています。

また瞑想の修行もしており危ない薬でもやってるのかと思うほど精神がハイなるそうで、危ない薬に手を出して人生が崩壊するより、瞑想したほうがお金かからないし、どんなエンターテインメントより素晴らしいと豪語しています。

まとめ

突き詰めると純粋な心を持ち、余計な邪念を捨て、8割遊んで2割働き、周囲の反応に一喜一憂せず、自分の道を突き進めば彼が見ている風景に近づけるのかなと思います。

ミニマリストというと無駄な力の入っていない洗練された姿を想像しますが、好奇心旺盛でこれだけエネルギッシュに活動するミニマリストもいるのだと気づかされました。

高城剛さんは数多く書籍を出しています。さらに彼のことを深く知りたい場合は、取りあえず白本から読めば彼がどういった視点で世界を見ているか理解できると思います。


白本

ミニマリスト

Posted by Coro