【東京五輪】かぶる傘に賛否両論?日本伝統の菅笠や三度笠の方がエコで快適!
東京五輪・パラリンピックの暑さ対策として小池百合子・東京都知事が頭にかぶる傘を発表し、その斬新なデザインにネットがざわついたというニュース。
もう炎上を狙って作ってるのではないかというほど世間とかけ離れた感覚をお持ちのようで、これが真面目に都議会を通過してしまう事に憤りを感じます。
小池都知事が発表した『かぶる傘』について
加藤浩次「これはまずいよね。これはまずいよ。これ本当にやるつもり?どうですか全国の皆さん。ボランティア減るぜ。もう一回熟考した方がいい」
箕輪厚介「何で会議で通ったのか全くわからない」
ボロクソで草。これを真面目に発表しちゃうセンスのなさ pic.twitter.com/QzKjQvNm14— ブルー (@blue_kbx) May 28, 2019
かぶる傘は観客用ではなくボランティアへ配布することが検討されており、ユニフォームの一部として考えているようです。
果たしてこの帽子をかぶってボランティアしたい人がいるのでしょうか?
類似する製品はすでに市場にも流れており、それらがまったく普及している気配がないのであまり使い勝手が良くないと思われます。
かぶる傘にも普通の傘のように骨組みがありますが、それがちょうど目線の高さにくるので骨組みの突起部分が目に触れてケガしないか心配です。
暑さ対策用の帽子としては麦わら帽子のような夏の定番アイテムが存在するので、それを多少アレンジする程度で十分なはずですが、あまりにも暑さ対策を考えすぎた結果おかしな発想が生まれてしまったのでしょうか。
折り畳めるほど柔らかい麦わら帽子やアウトドアハットなども売られているので、特別かぶる傘ならではのメリットもありません。
さらに麦わら帽子は西洋が発祥なため高温多湿な日本の夏にはどうしても蒸れやすくなります。
日本の伝統的な菅笠や三度笠は昔から庶民が頭にかぶる帽子として親しまれてきました。
菅や竹などの天然素材は雨に強く笠の構造的に通気性も抜群なので、現代でも見た目を気にしなければ麦わら帽子以上の快適性をもたらします。
こうした円錐形の笠は昔の農民やベトナムでかぶられているイメージですが、現代の日本では農家やお遍路でもしない限りまずかぶる機会がありません。
ちなみにベトナムの笠はノンラーと呼ばれており、亜熱帯性気候のなかで培われた暑さ雨対策の必需品です。
麦わら帽子はファッションとして街なかでかぶっても違和感がありませんが、円錐形の笠はどうしても主張が強すぎて浮きます。
もしボランティアがかぶっていれば良くも悪くも目立つので良い点もありますが、世界中の人々を相手にするのでもう少し見た目にも気を配ってほしいです。
どうせ思い切るなら浴衣に笠をかぶるようなスタイルの方が背景に江戸時代の町民文化を感じられ、外国人受けも抜群だと思いますが時すでに遅し。
都の税収がこのように無駄遣いされると都民としては黙って入られません。
どこが開発を請負い予算が流れているのか不明瞭なので、最初から利権のために利用されているのかもしれません。
すでに大幅な予算オーバーをしているうえで庶民やボランティアへの暑さ対策にはアナログな方法を提唱するのだから呆れます。
誤解する人がいるので言う。2020東京五輪は神宮の国立競技場を改築するがほとんど40年前の五輪施設をそのまま使うので世界一カネのかからない五輪なのです。
— 猪瀬直樹/inosenaoki (@inosenaoki) July 27, 2012
“世界一カネのかからない五輪“とは何だったのか?
そして経済不安が払拭されぬまま莫大な予算を投じて突き進む東京五輪の後、日本の未来はどうなるのか?
時代の転換点となる2020年が差し迫るなか、いよいよ待ったなしの状況になってきました。
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