ペットショップで売れ残りの子犬や子猫を引き取り屋へ渡して殺処分以上の生き地獄を作るペット業界の闇

日本では犬や猫を飼う時にまず足を運ぶのがペットショップですが、世界と比較すると異常な環境であると言えます。
ペットショップ自体は欧米にも存在しますが、厳しい法律をクリアしなければ経営できず、ショーウィンドウで見世物のように管理する店もほとんどありません。
コロナ禍で暇を持て余りたり子供の遊び相手としてペットを飼育する家庭が増えましたが、いつかは普段の生活リズムに戻るのでペットが邪魔者扱いされます。
動物の命を預かる以上終生飼養が基本ですが、世の中にはまるで物を捨てるかのように簡単に飼育を放棄する人が後を経ちません。
私も子供の頃に神社で捨てられていた子犬を終生飼養した経験がありますが、もしそのまま放置されていたら衰弱死か保健所で殺処分されていたでしょう。
ペットショップで販売されているのは生後2ヶ月前後の子犬や子猫ばかりで、お客の立場だとその後どうなるかまで考えません。
生後まもない時期が非常にかわいいので一番商品価値が高く、3ヶ月になると商品価値が半減していき4ヶ月で賞味期限が切れます。
このわずかな期間にその後の運命が決まってしまうのは残酷ですし、ペットショップを利用することはこのシステムに加担していることになります。
魚や爬虫類であれば成体でも販売されていますが、犬猫の成体を販売する店はまずありません。
売れ残った子犬や子猫は一昔前までは自治体の保健所や動物愛護センターに引き取られたり、動物実験用として処分されていましたが、動物愛護法が改正されたことでそれらが難しくなりました。
過剰生産の受け皿として引き取り屋というビジネスが登場し、数千円~数万円で売れ残った子犬や子猫を終生飼養してもらうケースが横行しています。
悪質な業者だと終生飼養とは名ばかりで不衛生な狭いケージにただ閉じ込めて死ぬのを待つだけという生き地獄のような環境で飼育します。
先天性疾患や病気を抱えている個体も多く、まともな治療を受けられないまま苦しんで短い生涯を終えます。
業者にしてみれば引き取り金額以上にお金をかけると赤字になるので、なるべくお金をかけずに死んでくれる方が都合が良いはずです。
保健所でガス室に閉じ込められ窒息死させられるのも相当な苦しみですが、じわじわと飢えや病気に蝕まれる衰弱死はそれ以上の非人道的な扱いです。
行政にいくら改善を促しても現状の強固に築き上げられたシステムに踏み込もうとせず、なあなあで済ましてしまうのがいかにもお役所仕事です。
まずは消費者のペット飼育に対する意識を変えなければ、永遠にこの問題は解決しないでしょう。

日本のペットショップではまるでおもちゃ屋のように華やかなペットグッズが陳列されていますが、本来は飼育に必要なものだけあれば十分です。
生まれたての犬猫を終生飼養すると10年や20年ずっと面倒を見続ける必要があり、ハムスターやウサギなどの小動物と比べると大きくなるのでそれなりに維持費がかかります。
動物病院でワクチン接種したり病気や怪我で入院するとさらに必要なお金が増えていきます。
ペットショップで見かけて安易に衝動買いするような人は先を見越した判断ができないので、途中で飽きたり手に負えなくなると手放す原因となります。
遺伝性疾患で耳の垂れたスコティッシュフォールドのような猫や、ティーカッププードルや豆柴といったそもそも犬種として固定されていない個体が高値で取引きされる一方で、見た目の悪い個体は容赦なく処分される業界にしたのは消費者にも責任があります。
各メディアではスポンサーに気を使ってか、あまりペット業界の問題を取り上げることはしません。
表面的な可愛さだけを強調し飼育の大変さだったり、命を預かる責任には触れることなく無知な消費者をカモにしています。
経済優先で動物の命を軽視するような社会では、人間の命も尊重されることはないでしょう。
実の子供を産んでペット感覚で虐待する親もいるご時世なので、改めてペットを通して命の尊さを考える機会だと思います。
実際に動物を飼育すると生まれたてはもちろん可愛いですが、成長した姿も魅力がありますし、老いてもなお命の美しさを感じられるので、命に対する敬意と覚悟を持って飼育しなければなりません。
犬や猫は一度飼い主になった人のことは生涯忘れないので、捨てる側はすぐに日常へ戻れても捨てられる側は大変ショックな出来事です。
ペットといっても家族を迎え入れるような感覚なので、本来なら信頼できるブリーダーを探して購入するか捨てられた個体の里親になるべきです。
ただし法律やシステムが疎かな日本で真っ当なブリーダー業が成り立つのかは疑問です。
ペットショップのショーウィンドウは非常にインスタントな出会いになるので、どうしても表面的な部分だけで判断してしまいがちです。
購入後に疾患が見つかりペットショップへ問い合わせると、別の個体と取り替えましょうか?という倫理観の欠如が現実に起こり得るのです。
製造物であれば欠陥品を交換しても罪悪感はありませんが、それが動物だと交換した個体のその後を想像するとゾッとします。
人間社会も人を駒のように次から次へ使い捨てるような組織が山程あり、それも経済を優先させることの歪みだとすると一体何のための社会だと思えて仕方ありません。
人間のエゴで品種改良された犬や猫は自然の中では生きられないので、人が責任を持って幸せな一生をおくれるようお世話する義務があります。
犬猫一匹の命を蔑ろにするような社会で人だけが健全に暮らせるとは到底思えないので、他の社会問題と同レベルで考える時期に入ったと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=hmdK97bLgns








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