新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の国内初感染から丸一年で我々が得たもの
2020年1月15日に新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の国内初感染が確認されてから丸一年が経過しました。
2020年はまさにコロナに始まりコロナに終わった一年でしたが、パンデミックは収束どころかより緊迫した事態に陥っています。
私自身の生活も一年前からほとんど変わっておらず、極力他人との接触を避けながら生活しています。
どれだけ自粛しようとも一切の見返りがないので正直者が馬鹿を見るとはこの事です。
ただその選択によっていくつかの感染リスクを回避できた可能性もあるので悲観はしていません。
正直飲食店への規制も個人客のみ受け入れて黙って来店して食べて帰れば感染リスクは低いのに、やたらと庶民から国会議員まで会食したがるのはお国柄でしょうか。
去年はぎりぎり初詣なども行けましたが、今年はまったく行けませんでしたし年末に東京都の感染者が1000人に達して不安な年越しとなりました。
世界情勢としても日米の指導者が変わり、日本の政治的リーダーシップが失われて感染拡大が加速し、アメリカも飛ぶ鳥が跡を濁しまくって混沌としています。
国民はお金や仕事を失い自由も制限される世の中になりましたが、経験として得たことも多かったと思います。
テレワークを徹底した結果今までの余計なしがらみから開放されたり、一等地にオフィスを構えなくても会社が回ることに気づいて地方へ移転したり、芸能人が事務所を辞めるのが目立つ年でもありました。
自粛期間によって自分が置かれている状況を冷静に分析する時間ができ、リスクを背負ってでもより自由で活躍できる環境へ行くことをいとわなくなりました。
あまりに考えすぎて現実に絶望しこの世からドロップアウトしてしまった人も少なくありません。
街ゆく人々も緊急事態宣言が発令されても一回目のような緊張感がなく普段通り生活するようになり、空気を読む文化からひとつ抜け出したのかなと思います。
あまりにも不条理な現実を前にして国民のリミッターが外れてしまった感があり、いくら言葉を投げかけても聞く耳を持ちません。
これが良いのか悪いのかわかりませんがコロナ慣れや感染症に対する麻痺と捉えて良いでしょう。
政府も国民や各都道府県の行政に頼り過ぎで統制する力はなくただ見守るような状況です。
私はなるべく感染リスクを下げるために引き続き自粛しますが、イギリスなどではロックダウンしているにも関わらず感染拡大が止まらないという事実があります。
これはもう極論を言うと重症化するリスクの高い高齢者が自粛し、その他で経済を回していくしかないという事です。
アクティブな高齢者やアクティブな若者のいる家庭が無くならない限り感染拡大は止まらないでしょう。
国民の命を守る目的ではなく利権を維持するための政治と、公的な財政を民間病院に出し渋る特殊な構造で成り立つ日本の闇が浮き彫りになしました。
今後も幾度の苦難が待ち構えているとは思いますが、国民の多くが社会の本質を知れたのは不幸中の幸いです。
デ○ィ夫人のような選民思想を持って老い先短い人生を楽しむもよし、ひたすら家に引き込もってパンデミックをやり過ごすのもよしと、いずれにしても個人の努力ではどうにもならない段階まで来たので結末は神のみぞ知るです。
特定の個人に対して死ぬまで自粛しろとも外へ出て経済回せとも言える立場ではなく、国家として統制の取れていない日本で何を言っても不毛な議論で終わるからです。
国民が民主的に国家へ影響を与えるには選挙権しかないので、少しでも住みよい国にするためにしっかりと選挙へ行き投票しましょう。
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