アートアクアリウム美術館 2020年から常設展示されるも金魚の病気や劣悪な環境が判明してSNSで炎上!?


※写真はただのイメージ画像です

2018年にアートアクアリウムの記事を書いた時にはある程度中立性を保ちながらアートアクアリウムを掘り下げましたが、あれから2年が経ち状況は改善するどころかむしろ悪化しているように思います。

現在のアートアクアリウムはどうしても批判せざるを得ない問題を多く抱えてしまっている状態です。

2020年のアートアクアリウムはひとつ大きな転換点を迎え、それが今まで夏季限定だったのがアートアクアリウム美術館として常設展示に切り替わったことです。

ここへきて規模を拡大するということはアートアクアリウムが儲かっているという証拠であり、金魚たちの負担も増えるということです。

大衆の金魚に対する理解度と演出に求めるものが変わらない限りはアートアクアリウムは今後も同じ路線で成功するでしょう。

以前の記事で私はこのように予測しましたが、案の定その通りになってしまいました。

鮮やかな照明にド派手な演出と喧しいBGMで構成された館内は美術館というよりクラブのような雰囲気です。

インスタ映えを狙ってスマホを片手に歩き回る女の子が多く見受けられますが、その中で純粋に金魚の美しさを見に来た人は果たしてどの位いるのでしょうか?

アートアクアリウム美術館が抱える問題

常設展示による金魚への負担増

これまでアートアクアリウムはおよそ2ヶ月半ほどのイベントでしたが、常設展示になるということは金魚に対するよりシビアな体調管理が求められると思います。

もしかすると通年飼育ではなく定期的にすべての金魚を入れ替えるのかもしれませんが、夏季限定の時点ですでに白点病や根腐れ病などを患った金魚が見受けられたので、そのような管理体制で常設展示が可能なのかは不安です。

これまでその道のプロが管理しているとされるなかで、それでもひと夏越せない金魚を出しているのに通年管理できるの?という話です。

金魚を使い捨てのように入れ替えるだけならすべてCGで作った方がトラブルもなくよほど健全なアートです。

過密飼育による金魚へのストレス

大きな水槽で金魚が隅に集まることなく均等に散らばっているのは、金魚同士が接触を嫌ってお互い距離を保っているからです。

上下左右に金魚がひしめく過密飼育でまわりの金魚と距離を保ちながら泳ぐのは金魚にとってかなりのストレスではないでしょうか。

原種のフナも群れを作って泳ぐことはありますが、四六時中狭いスペースで泳がされるのとはわけが違います。

病気や弱った金魚へのケア不足

アートアクアリウムが始まってから一向に改善しないのが主役である金魚の扱い方です。

コロナ禍でオープンが遅れたからという理由も以前からアートアクアリウムを知っていた人にとっては言い訳にしか聞こえません。

主催者の観賞魚の晴れ舞台を作ってあげたいという思いは理解できますが、その晴れ舞台をコンディションの悪いまま泳がされたら金魚はどう思うでしょう?

ホームセンターや管理不足な熱帯魚ショップじゃないのだから、病気や弱った金魚を泳がせるのは本来アートとして屈辱的な行為のはずです。

照明や演出がその不手際をごまかす効果しか得られないのだとしたら情けない話です。

原種に近い和金ならともかく幾度も品種改良された琉金や出目金などは病気にかかりやすく、過密飼育によって水槽内に伝染するので本来はすぐに隔離治療すべきです。

もしくは濾過槽まで止めて完全リセットしかないと思いますが、開催を優先して消毒しないまま強行したと思われます。

金魚を使い捨てのように扱うにしても放置しておく理由にはならないので、例え営業時間中であってもスタッフの見回りが必要ではないでしょうか。

命に優劣を付けるのはあれですが、やはり金魚すくいの小赤と立派に育て上げられた品種が犠牲になるのとではインパクトが違います。

金魚の魅力が伝わらない

金魚をアートに昇華させるというアイデアは素晴らしいですが、現状のアートアクアリウムではどうしても演出の方が強く出過ぎているように感じです。

金魚は自然光かそれに近い照明の下で鑑賞するのが一番見栄えしますが、色とりどりの照明に照らされた金魚が美しいかと言われると正直微妙です。

今は少なくなった金魚屋や熱帯魚ショップでしっかりと管理された金魚を眺める方がよほど観賞魚として晴れ舞台に立っているのではないでしょうか。

観賞魚は商品でもあるので病気や弱った金魚を泳がせることは店の信用に関わることなので放っておくはずがありません。

アートアクアリウムは金魚を売るのではなく、入場券さえ買ってもらえればOKなので必然的に金魚の命は軽くなります。

金魚文化の発展には繋がらない

アートアクアリウム美術館へ行き金魚を飼育したいという考えに至る人はほとんどいないでしょう。

結局演出ありきでフィルターを通して見た金魚をいくら展示してもそれは金魚文化の発展には繋がりません。

インスタ映えするスポットはおそらく金魚の命を削らなくても作れるはずです。

せっかく日本橋で展示するのだから江戸時代に花開いた金魚の歴史を伝えるようなスタイルにすれば価値がありますが、見た目の華やかさばかりを強調して中身がないのが残念です。

それに集まる観客もそこまで金魚に対する興味がなく、SNSを通じて金魚好きやアクアリストほど拒絶反応を示しているのが現状です。

アートアクアリウムに金を落とさない人が騒いだところで、相変わらず集客できるしビジネスとして成功しているので批判の声は黙殺しているのでしょう。

文化庁から認可・支援を受けているのもまたアートアクアリウムの闇深さを際立たせています。

我々の血税が使われているので文句を言う権利は誰にでもあります。

海外メディアや動物愛護団体に目をつけられ騒動が大きくなれば、運営側も黙ってられない状態になると思いますが、常設展示によってこの問題がより広く認知されることを願います。