totes (トーツ) 折りたたみ傘 持ち手部分のベトベトを無水エタノールで除去する

2019年8月20日

totes-umbrella-1

折りたたみ傘の寿命

いつも持ち歩いているtotes (トーツ)の折りたたみ傘です。

たしか7~8年前に買ったものですが、今でも壊れることなく現役バリバリです。

折りたたみ傘だけれど骨組みは普通の傘と同様に8本あり、それが耐久性を高めているのではないでしょうか。

種類は忘れましたがネットで調べたらチタン・レインフォースというのに該当しそうです。

ドイツ生まれのKnirps (クニルプス)などの方がもっと耐久性が高そうですが、普通に使う分にはtotesでも十分長期間の使用にも耐えられる品質を持っています。

折りたたみ傘でもある程度しっかりと作られた製品を大切に使えば意外と長寿命なのではないかと思います。

持ち手の不要な処理

このような機能的には何の不満もない傘ですが、ひとつだけ持ち手の部分の表面がここ数年で劣化してベトベトになってしまいました。

調べてみたところどうやら持ち手の表面にプロテイン塗装がされているようです。

プロテイン塗装とはウレタン塗料にコラーゲン (たんぱく質)の粉末を添加して吸放湿性を持たせたコーティングです。

新品の頃はしっとりつや消しで蒸れにくい持ち手でしたが、ウレタン塗料なので時間の経過と共に急速に劣化してしまったのでしょう。

ポリウレタン (PU樹脂)素材の呪縛から解放される方法

おそらく7~8年も使い続けることを想定したプロダクトではないことが計り知れます。

だからといって持ち手がベトベトになった程度で処分してしまうのはもったいないので、解決策としてベビーパウダーを付けてベトベトを抑えることに成功しました。

その後そのまま使い続けてきましたが、さすがに劣化が進み見た目が汚くなったのでコーティング自体を除去することにしました。

totes-umbrella-2

ご覧のように薄いベトベトした皮膜が持ち手の表面を覆っています。

totes-umbrella-3

ベトベトを落とすために選んだのが無水エタノールです。

アルコールストーブの燃料として購入しましたが、実際はパソコン内部のクリーニングやシールが綺麗に剥がれなかった時に綺麗にするために使うことが多いです。

totes-umbrella-4

ティッシュペーパーにエタノールを染みこませて、ゴシゴシと拭き取るとこのように黒光りするほど表面のコーティングを落とすことが出来ました。

同じ石油系のベトベトなので無水エタノールで落ちることは想定できましたが、ここまでツルツルになると気持ちが良いですね。

ちょっと擦っただけなので完全には落とせませんでしたが、それでも表面がサラサラしてベトつきは取れたのでひとまず大丈夫でしょう。

どうせ劣化するのだから始めからコーティングなどせずにプラスチックむき出しでも良い気がしますが、何とも無駄なことをしてくれます。

エタノールとメタノールの違い

それにしても無水エタノールは万能性が高いので一家に1本あると何かと役立ちます。

同じアルコールでもメタノールは揮発すると目が痛くなったり、少量でも飲み込むと失明する恐れもあるので間違わないようにしてください。

もちろん適量をしっかりと知識を持った人が使えば問題ありません。

エタノールはお酒にも含まれている成分なのでメタノールほど取り扱いが難しくなく安全です。

シールはがし専用として販売されているものもありますが、無水エタノールでも十分に落とせるので用途の幅がとても広いです。

まとめ

何年も同じ製品を使い続けると使い始めたころには想定できなかった不具合に見舞われることがあります。

あらかじめ長期間の使用を想定したプロダクトであれば、その辺をしっかりと対策されているはずです。

最低でも5年くらいは持つような素材を選ばないと長期使用には向かないと思います。

今回のプロテイン塗装は自動車のパーツに使われていることも多く、ベトベトになった部品を洗剤で洗っている記事を見かけました。

このようなまったく使い続けることを想定していないプロダクトが意外と世の中に溢れています。

そんな現実に悲しみを受けつつも使用する側も5年後10年後を見据えた買い物ができると、長く付き合える物と出会えるのではないでしょうか。


totes A254 AUTOMATIC OPEN&CLOSE TITANIUM BLK

EDC (Every Day Carry)

Posted by Coro