日本の伝統的な釣りテンカラが国内だけでなく海外でも人気!フライフィッシングとの違い

日本は周辺を海に囲まれた海洋国家で海釣りに適した環境ですが、それに加えて国土のほとんどが山地で雨量も多く、渓流がまるで毛細血管のように無数に流れています。

昔から山里の貴重なタンパク源として川魚を食べる習慣があり、イワナやヤマメを釣って生計を立てる川漁師という職業が生まれました。

渓流は川幅が狭く周囲に樹木や岩などの障害物があるため、その環境に適した釣り方として川漁師の間で編み出されたのがテンカラの発祥と言われています。

テンカラで使う道具は延べ竿毛針 (毛鉤) 釣り糸 (ライン) だけという極めてシンプルな釣り方で、業のなかで洗練されたミニマリズムを感じます。

イギリスを起源とするフライフィッシングもテンカラと同様に毛針を使いますが、リールの有無が大きな違いです。

フライフィッシングはどちらかと言えば平地の湖や川幅が広く流れの緩やかな河川で貴族がゆったりと釣りを楽しむための釣り方なので、渓流ではそのまま持ち込むのではなくいくらか工夫する必要がありました。

テンカラはまさに渓流から生まれた釣り方なので、ストレスなく手軽に川魚と向き合うことができます。

国内だけでなく海外でも人気が高まっており、外国から日本へ訪れた釣り人がテンカラを持ち帰り、テンカラを楽しむ様子を動画投稿したことで世界中の釣り人の目に止まりテンカラ人口が増えているようです。

今まであまり知られていなかった文化がインターネットによって瞬く間に世界で認知される時代となり、少ない道具で自然に触れながら人との距離をおける趣味として注目されるようになりました。

テンカラ自体も古典的なテーパーラインからレベルラインが主流となり、日本だけに留まっていた時よりもさらに発展する速度が上がっています。

テンカラを遠くの魚を狙うには不向きですが、その分近くの魚に繊細なアプローチを仕掛けられるので、シンプルだけれどとても奥の深い釣りです。

餌釣りと違い疑似餌の動きでいかに魚を欺いて食い付かせるかの勝負なので、その技術を習得するまでの期間は苦労しますが釣れた時の達成感はひとしおでしょう。

魚との距離が近く水面付近の水の流れを観察しながら意識を集中させるので、水中から顔を出す魚を間近で見るとができ、一度でもその快感を味わうとテンカラの魅力にのめり込んでいきます。

自然のなかでリラックスするためにキャンプ場で出かけるも同じ考えの人が沢山いて混雑しており、本当に意味で自然を楽しみたい人には、渓流でのテンカラ釣りが性に合うかもしれません。

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