ギョサン (パール印 一体成型ビーチサンダル) は小笠原諸島の漁師たち発祥で全国に広がった水辺で滑らない最強サンダル
アウトドアにおけるカジュアルな履き物として昔から愛されているのがビーチサンダルですが、さらに実用的に進化させたのがギョサン (パール印 一体成型ビーチサンダル) です。
もともとは小笠原諸島の漁師たちの間でひそかに普及していたローカルな製品でしたが、2000年6月に放送された『出没!アド街ック天国』という番組で紹介されたことで知名度が一気に上がり全国へ普及しました。
安価で丈夫なうえに磯や岩場のような濡れた場所を歩いても滑りにくいので、沖縄など海沿いの地域で日常的に履かれるようになりました。
ギョサンのオリジナルとされているのは奈良県の丸中工業所が製造しているもので、小笠原や沖縄とは遠く離れた地域で作られているのも面白いです。
ギョサンと普通のビーチサンダルの一番の違いは鼻緒がソールと一体成型になっていることで鼻緒が外れることがなく、耐久性が高いことです。
昔は茶や黒など地味な色しかありませんでしたが、有名になるに連れてカラフルでおしゃれな色味が増えていろいろな場面で履けるデザインになりました。
1000円以下で買えるのに数年履いても壊れないので圧倒的なコストパフォーマンスを発揮しています。
南国の島々や内地でも高温多湿な真夏にはスニーカーや革靴よりもサンダルの方が快適で蒸れから開放されます。
スポーツサンダルのようにかかとにストラップは付いていないので長時間歩き回るには適しませんが、自宅でくつろいだり近所へ出かける時には丁度よいです。
ソールはいかにもグリップが強そうな見た目で波状の溝がしっかりと地面に食いついてくれます。
マス目状のソールもありますが砂利が隙間に詰まりやすいので、波状の方が詰まりにくくておすすめです。
このタイプのサンダルは鼻緒の部分が指の間で擦れて痛くなることがありますが、ギョサンの場合はドライヤーの熱風をしばらく当てると柔らかくなり、その状態で履き慣らすとギョサンが足に馴染んで痛みが低減します。
漁師が船のデッキで履くためのサンダルとして選ぶくらいなので信頼性の高さがうかがえます。
とにかく安いので雑に扱っても壊れず、汚れても洗剤をつけて洗えば簡単に汚れが落ちるので衛生的です。
本革のサンダルだと履き込めば経年変化して味が出てきますが、汗や皮脂の染み付いた汚れを綺麗に落とすのは難しいです。
毎年のように新色が出るのでついつい何足もそろえて気分によって履き替えたくなります。
近年の日本では猛暑に加えて台風やゲリラ豪雨などの水害も増えているので、暑さと水に強いギョサンが活躍する機会が今後も増えていくでしょう。
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