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メネデールのような二価鉄イオンを含んだタンニン鉄液を大量に自作する方法

タンニン鉄液

二価鉄を最大化!根っこが喜ぶ『完璧なタンニン鉄液』の作り方

家庭菜園やガーデニングをされている方なら、植物の生育に「鉄分」が非常に重要であることをご存知でしょう。特に、根っこが吸収しやすい「二価鉄イオン」をたっぷり含んだ液肥は、植物の生長を劇的に促進してくれます。

今回は、あの有名な液肥「メネデール」と同じ働きを持つ自家製液肥、通称『タンニン鉄液』をさらにパワーアップさせる完璧な作り方をご紹介します。この方法なら市販品にも負けない高い効果が期待できます!

次郎丸⦅畑⦆チャンネルというYouTubeチャンネルの動画で詳しく解説されています。

その『タンニン鉄液』の作り方では2価鉄イオン化しきれてない!これで完璧!【ネネデールの作り方】

タンニン鉄液とは?その驚きの効果

タンニン鉄液とは、お茶やコーヒーに含まれるタンニン(ポリフェノール)の力を利用して、鉄を植物が吸収しやすい二価鉄イオンに変える液肥です。

通常、鉄は空気中で酸化しやすい(錆びやすい)のですが、タンニンが鉄の酸化を防ぎ、さらに二価鉄への変換を助けます。動画では、この液肥を使うことで、市販の液肥にも劣らない根の張りの違いが明確に現れることが比較実験で示されています。

この自家製液肥は、最終的に「腐植酸鉄液」と同じような機能を持つことになります。

完璧な『タンニン鉄液』を作るための材料

より効率よく、最大限に二価鉄イオンを生成するための材料はこちらです。

材料 備考
鉄源 スチールたわし(ステンレスではないもの)1個
タンニン源 コーヒーパック(1個)またはお茶パック(2個)
カルキ抜きをした水道水(汲み置き水)
超重要 クエン酸(粉末)
容器 3L程度の容器(蛇口付きが便利)
オプション カルシウム/マグネシウムのサプリメント

3ステップ完璧レシピ

根の吸収力を最大限に引き出すための、カギとなる工程は「クエン酸」を加えることです。

ステップ1:漬け込み(3日間)

  1. 準備した容器にスチールたわしとタンニン源(コーヒーまたはお茶パック)を入れます。

  2. カルキ抜きをした水道水を満タンに入れ、蓋を閉めてよく振ります。
  3. 日陰に置き、3日程度放置します。

鉄が反応し液体が真っ黒に変色したら鉄液ができたサインです

ステップ2:色を戻す「魔法」の工程(クエン酸投入)

動画で紹介されている二価鉄を最大化するポイントがこの工程です。

  1. 真っ黒に変色した液に、クエン酸を入れます。
  2. クエン酸が「錆落とし」のような反応を起こし、それまで二価鉄になりきれていなかった黒い鉄分を、植物が吸収しやすいキレート鉄へと変えていきます。
  3. この反応により、液体の色が元のコーヒーやお茶の色に徐々に戻っていきます。

ステップ3:熟成(1日間)

クエン酸を入れた直後から色は変わりますが、反応を完全に落ち着かせるために、さらに丸一日置いておきましょう。

色が元通りに戻れば、根っこが吸収しやすい二価鉄イオンが最大化された、パワーアップ版の『タンニン鉄液』の完成です。

特徴 メネデール (市販品) 自作タンニン鉄液
主成分 二価鉄イオン (Fe2+) タンニン鉄 (鉄とタンニンが結合したもの)
化学的な形 イオン化された鉄分 キレート化された鉄分 (二価鉄イオンを含む)
製法・入手 特殊な技術で製造された製品 鉄くず (釘など) とタンニン源 (お茶など) を水に浸けて自作
即効性 高い (イオン化されており、即座に吸収されやすい) 比較的高いが、メネデールより穏やかな場合がある
安定性・保存 高い(製品として安定) 不安定で、作ったその日のうちに使い切ることが推奨される(クエン酸を加えることで安定する)
その他の効果 傷口の保護、光合成の活性化、発根促進 根張り・葉や果実の色ツヤ改善、食味向上、日持ち改善の報告あり
コスト 購入費用がかかる ほぼタダ同然で作れる

使用方法

完成したタンニン鉄液は、以下の方法で活用してください。

  • 基本希釈: 100倍に希釈して植物に与えてください。
  • 土壌改良: 土作りの際に、土壌に散布するのもおすすめです。

自家製で簡単に作れるタンニン鉄液を活用して、家庭菜園をさらに充実させましょう!