マーブルズ マッチセーフ 100年以上変わらないデザインで米軍やアウトドアマンから愛される防水マッチケース
Photo by Wikipedia
普段の生活で日常的にマッチを使うことは少ないですが、アウトドアや防災グッズとしてシンプルな構造のマッチは根強い人気があります。
マッチは木の棒の先端に火薬が付いたものなので湿気や水濡れに弱く、紙箱のマッチをそのまま保管しておくといざという時に着火できない可能性があります。
また紙箱は軽い衝撃で潰れてしまうので、マッチケースに入れておく方がトラブルが起こりにくいです。
マーブルズ マッチセーフは100年以上前から作られており、デザインもほとんど変わらずに現代まで生き残っている超ロングセラー商品です。
特徴としては金属の筒にスライド式の蓋が付いており、野外で開閉しても蓋を無くす心配がありません。
加えて防水仕様なのでマッチを乾燥した状態でどこにでも持ち運ぶことができます。
マッチケースは様々なメーカーが販売していますが、金属やプラスチックで作られており、マッチ箱のようにスライドする箱型やパカッと開くものが多いです。
筒状タイプもありますが蓋が独立しているものがほとんどで、蓋を紛失しやすいという欠点があります。
特許を取得しているので類似品がなく、手で持ちやすい筒状でありながら蓋と一体型というのはあまり見かけないデザインです。
現行品は取っ手付きなのでいろいろな物にぶら下げることができます。
Photo by Classic Camp Stoves
マーブルズ マッチセーフは開発者のウェブスター・マーブルがキャンプ中に川へ落ち、本来体を乾かすための焚き火に必要なマッチを濡らして駄目にしたことで、防水マッチ箱を作ろうとしたのが開発のきっかけです。
散弾銃の薬莢を一回り大きい薬莢にはめ込んでプロトタイプを作成し、そこから改良を加えて現代まで続くデザインに仕上げました。
使い込むことでメッキが徐々に剥がれたり擦り傷が付いて独特の雰囲気を持ったマッチケースに変化します。
見た目だけでなく実用的にも優れているからこそ100年以上も生き残っているので、味わいが出るまで使い込んであげるのが一番です。
チャールズ・リンドバーグが初の大西洋横断単独飛行を達成した際にマーブルズ マッチセーフを持ち込み信頼性高さを証明しました。
いつしかハンター米軍、漁師、アウトドア愛好家など過酷な環境下でこそ重要性が高まるマッチを安全に持ち運ぶために欠かせない道具となりました。
1970年代に一時生産を停止するも1997年に再度生産を開始し現在に至ります。
商品内容は大幅に縮小され製造も海外へ移されましたが、これからも細々と独自の商品を作り続けてほしいメーカーです。
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