iPhoneが値上がりして庶民では買えなくなる時代が迫っている
iPhone 3Gが2008年7月11日に国内で発売されてから十数年が過ぎ、いまだに高いシェア維持していますが価格は右肩上がりに上昇しています。
iPhone 3Gの価格は23,040円と今では考えられないような安さです。
そこから後継機種も10万円以下の価格に抑えられていましたが、ついにiPhone Xで10万の大台に乗り上位機種は10万円超えが当たり前になりました。
日本では安さとシンプルさで爆発的に普及したiPhoneですが、今では何種類も用意され高級スマホという位置付けに変わりました。
庶民の懐事情は2008年と比べて良くなるどころかより厳しい状況に置かれています。
その結果iPhone SEという廉価版がよく売れており、同じiPhoneなのに性能やデザインにばらつきがあります。
本来はAppleがその時代における最高の技術を集約させたプロダクトがiPhoneであってそこに格差はありません。
スティーブ・ジョブズが見届けた最後のiPhoneがiPhone 4Sですが、それ以降PlusやらProやらMaxやらと商品体系が複雑化していきました。
もしiPhoneを一本化すると当然それを高いと感じる人が出るので、それを食い止めるために廉価版で繋ぎ止めている状況です。
最初からiOSに慣れ親しんでいる人はいまさらAndroidへ乗り換えるのが億劫に感じることもiPhone依存の要因のひとつでしょう。
Androidも日々進化しており一昔前のような使いにくさは解消されているので、iOSと比較してもそこまで差はありません。
むしろiPhoneにそこまで革新性が無くなり、スマホ自体が成熟して性能格差が薄れています。
世界的にインフレが進み日本が停滞すればするほど置いていかれる立場なので、さすがにスマホ1台20万円とかになれば事の重大さに気づくでしょう。
iPhoneへの愛がやまない日本人のために超絶コストカットした特別仕様のiPhoneを提供してくれるかも知れませんが、それではiPhoneというブランド名を買っているのといっしょです。
世界シェアではAndroidが圧倒しており、iPhoneは高級品という位置付けで貧しい国ではほとんどシェアを取れていません。
日本人のブランド志向と経済の低迷が重なることで、借金やローンを組んででもiPhoneを使いたいという身の丈に合わない消費行動を取る人が増えることが懸念されます。
高級腕時計やブランドバッグなら長く使えて価値が大きく下がることはありませんが、iPhoneは電子機器なので壊れたりOSのサポートが終了すれば価値が下落します。
このまま給料が上がらずもしくは下がり物価だけが上昇すれば、iPhone一台買うのに月収が吹き飛ぶなんてことも現実味を帯びてきます。
iPhone 13 Pro Max 1TBモデルの価格がなんと19万4,800円で大卒初任給くらいのインパクトがありますが、それでも世界的には安く抑えられています。
近年の半導体不足も相まって電子機器を買い換えるには時期が悪いと言わざるを得ません。
デスクトップやノートパソコンをほとんど使わずスマホに集約しているような人は、なるべく高性能なスマホを定期的に買い換える方がQOLが上がるでしょう。
iOSが優勢な国はおもに英語圏で日本は特殊な例であり、今後も国内シェアを維持し続けるのか反対にAndroidが巻き返すのか気になるところです。
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