2000年代の日本を記録したHD映像 失われた10年 自殺者数が戦後最悪&出生率が過去最低
2020年代から見て2000年代 (2000年から2009年まで) は遠くもなく近くもない中途半端な時代であり、他の世代と比べて関心度も低い印象です。
90年代はバブル景気と重なりバブル崩壊というインパクトもあって注目されがちですが、2000年代はそれに比べると地味でそれ故に記憶が薄れています。
しかし2000年代の出来事を振り返ると2001年に9.11同時多発テロやITバブル崩壊があり、2002年ゆとり教育スタート、2003年イラク侵攻、2004年スマトラ島沖地震、2007年郵政民営化やサブプライム問題、2008年リーマンショック、2009年政権交代と怒涛のイベントラッシュです。
さらに2003年には自殺者数が戦後最悪の水準に達し、2005年には出生率が過去最低の1.26にまで低下するなど、日本がかなり厳しい状況へ追い込まれた時代でもありました。
やはり9.11の前後で時代が大きく転換し、日本においては2011年に東日本大震災が起こり再び激しい変化に飲み込まれました。
まだスマホも普及しておらず今ほどSNSの影響力もないので、孤独感は今以上に高かったろうと想います。
なおかつ昭和的な価値観や理不尽さが色濃く残っている社会で、いろいろな事を諦めてしまう人が多かったに違いありません。
2020年代はSNSの力で真実が暴かれたり、個人が力を持つ時代になったことで閉塞感はあれど希望の光も見えます。
90年代も含めて失われた20年と定義されることがありますが、90年代はまだバブルの余韻があったので2000年代が本当の意味で失われた10年だと思います。
日本経済は失われた30年どころか失われた40年に突入するとも言われており、根本的に2000年代からのモヤモヤを引きずっているかたちです。
3.11やコロナ禍を持ってしても社会構造の改革が行われなかった事で、日本の将来は相当厳しいものとなるでしょう。
そんな混沌とした狭間の2000年代を生き抜く人々を収めたHD映像が公開されています。
映像には日常生活だけでなく映画やドラマやドキュメンタリーの映像も混じっていますが、どちらもその時代の雰囲気を反映したものなので価値があります。
携帯電話、ゲームセンター、ゲーム機、商店街、ファッション、屋外広告、電車、夜景などノスタルジーを感じる映像が詰まっています。
制作元のTRNGLは高解像度で復元されたデジタルドキュメントを通じて、過ぎ去った時代の郷愁を取り戻すことを目的としています。
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2000年は今より世紀末感が出てたと思います
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