乾電池式モバイルバッテリーは使えない?実用する際のメリットとデメリットを考える
現在スマホユーザーの約半数がモバイルバッテリーを所持しており、さらにその中の半数以上が普段から持ち歩いているそうです。
出先でバッテリー切れを起こしたり非常時で充電できる場所がなくてもモバイルバッテリーがあればスマホが使えるため心強いです。
バッテリーも日々進化していますが、それと同様にスマホの性能も上がっているので、バッテリー切れの不安は解消していません。
スマホのバッテリーが一週間くらい余裕で持てばモバイルバッテリーを持つ人は減るでしょうが、ちまたには毎日充電しないと不安なスマホで溢れています。
防災グッズとしてのモバイルバッテリーは停電時にリチウムイオン電池でも数日間は持ちますが、それ以上電力インフラが復旧しなかった場合には無力化してしまいます。
電気は水道やガスなど他のインフラに比べて復旧するのが早いとはいえ、それでも東日本大震災の時には6日ほどかかりました。
首都直下地震においても復旧目標日数が6日とされているため、一週間前後をひとつの目安として考えておくのが良さそうです。
10000mAh以上の大容量モバイルバッテリーを常にフル充電しておけば十分にしのげる日数ではありますが、スマホのバッテリー容量が少なかったり、たまたまモバイルバッテリーを消耗していたら厳しいでしょう。
電力インフラから充電するタイプのモバイルバッテリー以外の選択肢としては家庭用発電機やソーラーチャージャーなどがあります。
ただ家庭用発電機はかなり高価であり、ソーラーチャージャーも実用的なワット数を得るにはそれなりの製品を選ぶ必要があります。
それに加えて燃料保管や天気の問題もあるので、それぞれメリットとデメリットが当然あります。
ポータブル電源もまだ歴史が浅いため、高価でなかなか手を出しにくい機器です。
もうひとつの選択肢として乾電池式モバイルバッテリーがありますが、これは本体が比較的安いのと乾電池さえあれば充電できるため防災グッズとしてわりと優秀です。
非常時に乾電池を入手できるとは限りませんが、長期保存できる乾電池を備蓄しておくことでその不確実性を無くすことができます。
またエネループのような充電池を使えば普通のモバイルバッテリーに近い使い方も可能です。
リチウムイオン電池は充電回数の上限が決まっているため、バッテリーの寿命が来たら本体ごと買い替える必要があります。
乾電池式モバイルバッテリーはいわば電気を溜めておく部分を自由に取り外せるので本体も長持ちします。
乾電池はリチウムイオン電池に比べて容量が少ないので、メインを張れるほどの実力はありませんが、それでも電池を交換することで無制限に充電できるため無力化しにくいのが利点です。
乾電池を湯水のように消費するので日常使いには向きませんが、非常時においては頼もしく一週間もすれば電力インフラもぼちぼち普及すると思うのでそれまで活躍してくれれば十分です。
乾電池式モバイルバッテリーの性能を検証する動画を見た限りでは、実用に耐えうる性能を持っていると思います。
災害の多い日本においてライフラインとも言えるスマホの充電手段はなるべく多い方が良いので、より防災を意識した乾電池式モバイルバッテリーがあると安心です。
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