※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

食べられる木の実を拾って自然な秋の味覚を堪能する 銀杏・柴栗・どんぐりなど

2023年5月23日

秋の味覚と言えば秋刀魚や松茸などを連想しますが、自然豊かな日本では木の実も大昔から大切な食料でした。

熟して地面に落ちた木の実 (正確には堅果)は人間だけでなく動物たちにとっても厳しい冬に備えるために欠かすことのできない栄養源となります。

味や収穫量を上げるため品種改良された栽培品種がスーパーなどで売られていますが、自然により近い原種もひっそりと実を付け生きています。

その辺の庭先に植えられている柿の実を勝手にもいで食べるのは違法ですが、木から地面に落ちた木の実を拾って食べることは大丈夫なのでしょうか?

少し調べてみると木の実は無主物先占 (むしゅぶつせんせん)に該当するらしく、所有者のない動産なので拾った者が所有権を取得できるようです。

それでもいろいろな解釈があるので完全に合法なのかはわかりませんが、明らかに収穫目的で栽培されている木の実でなければ、個人が必要な分だけ拾って持ち帰るのは許容範囲かと思います。

ただし枝についている木の実をちぎったり、木を揺らして木の実を落とそうとする行為は木にダメージを与えるので止めましょう。

木から落ちた果物はそもそも熟し切った状態ですぐに腐って食べられなくなりますが、木の実は堅い殻で守られているので落ちてからでも食べられるのが特徴です。

木の実は山の奥深くまで探索しなければ見つからないのかというと意外に自分たちの近所にも植わっており、都市部でも植林の多い自然公園などへ行けばたくさん見つかります。

園内の木の実を拾う場合はあらかじめ公園の管理局に確認を取った方が安心して拾うことができます。

秋にはさまざまな木の実が恵みをもたらしてくれますが、その中でも人間が食べられる代表的な木の実を紹介します。

食べられる木の実

銀杏 (イチョウの実)

秋に拾える木の実として最も有名なのが銀杏でしょう。私の自宅の近所にあるお寺の入り口に雄の木と雌の木が植えられており、毎年あの独特の臭いを放つイチョウの実と葉が地面を覆います。

臭い果肉を好む動物がおらず銀杏の殻も非常に堅いのでまず動物たちに先を越される心配がありません。

土に埋めたり水につけて果肉を処理する手間さえかけられるなら銀杏拾いはおすすめです。

栄養価が高く味と触感は替えがきかないためスーパーでも普通に売られるほど秋の味覚として定着しています。


銀杏 (大玉)【1Kg】【29年産 大分県】

柴栗 (シバグリ)・山栗 (ヤマグリ)

柴栗や山栗と呼ばれる栽培品種の元となった栗の原種です。栽培品種と比べるとかなり小粒で食べられる部分が少ないですが、味は非常に美味でこの味を求めて毎年栗拾いを楽しみにしている人もいるようです。

なぜ栽培品種でこの味が失われてしまったのかわかりませんが、もし幸運にも柴栗の木を見つけたら拾ってその味を確かめてみてください。

スダジイ (イタジイ・ナガジイ)

食べられるどんぐりの代表格でどんぐりはアクが強いというイメージですが、椎の木のどんぐりは生食できるほどアクが少なくナッツ感覚で食べられます。

公園に植林されていることも多く近所を探せばそれほど見つけるのは難しくありません。

どちらかというと温暖な気候を好む樹木なので西日本の方がより見つけやすそうです。

どんぐりは帽子が付いた木の実というイメージですが、スダジイはハカマに包まれておりすぐに見分けることができます。

もちろん食べやすいということは様々な野生動物に狙われる可能性が高く、地面に落ちたらなるべく早く拾わなければ食べられてしまいます。


スダジイ 0.3m10.5cmポット

ツブラジイ (コジイ)

スダジイと同じく日本のシイ属に属しているだけあり、こちらも食べられるどんぐりとして有名です。

スダジイよりも丸みがあって小さいので食べられる部分が少ないですが、数少ない美味しいどんぐりのひとつでしょう。


ツブラジイ(コジイ) 0.5m10.5cmポット

マテバシイ

スダジイよりも大きく食べられる部分が多いですが、スダジイに比べると若干アクがあるので味はスダジイに劣ります。

大きくて弾丸のような形なので食用だけでなく細工用としても扱いやすいというメリットがあります。


マテバシイ 0.5m10.5cmポット

シリブカガシ

日本に自生するマテバシイ属はマテバシイとシリブカガシの2種でマテバシイと同様に食べやすいどんぐりです。

マテバシイに比べてより温暖な気候を好むので東日本では生存できない樹木です。

チョウセンゴヨウ (朝鮮五葉・朝鮮松)

いわゆる松の実がとれる樹木で他の松に比べてかなり大きめな松ぼっくりが実ります。

庭園木としては珍しくはありませんが、自然に自生しているのはそれほど多くはないようです。

ハシバミ (ヘーゼルナッツ)

ヘーゼルナッツとして市販されているものは同族異種のセイヨウハシバミですが、近縁であるためこちらも普通に食べられるそうです。

日本にもヘーゼルナッツが自生していたことにまず驚きですし、どんぐりよりもさらに知名度がないので、もし大きめのどんぐりらしき木の実を見つけたらハシバミである可能性が高いです。

ツノハシバミ

名前に角が付いているだけあって先の尖った不思議な形をした実をつけます。低木なのでもし群生しているような場所を発見できればたくさんのヘーゼルナッツを収穫することができます。

ヨーロッパではセイヨウハシバミを生け垣として植えることもあるそうなので、手軽に庭先で収穫できる木の実としてハシバミはなかなか優秀ではないかと思います。

オニグルミ

日本に自生しているクルミの木はだいたいこれで、縄文時代の遺跡からもクルミの殻が見つかるほど古くから食用として食べられていたようです。

殻は市販のクルミよりもさらに厚くて割るのも一苦労です。それでも味は濃厚で長期保存にも適しており、これぞ保存食という感じがします。

ヒメグルミ

日本に自生するもうひとつの食べられるクルミでオニグルミに比べて殻が薄くて割りやすそうです。

味は濃厚なオニグルミに劣るかもしれませんが、小さめながらも実は意外と大きくて食べられる部分は同じくらいあります。

まとめ

やはり食べやすい木の実はアクが無いか少ないものが多いですが、アクの強い木の実でもしっかりと灰汁抜きすれば食べられる種類もあるのでより選択肢が広がります。

自然の摂理があるので成功するかはわかりませんが、全国の山という山に杉を植えるくらいであれば、どんぐりの実る落葉広葉樹を植えた方が野生動物の食料になるし、いざという時に非常食として役立つかもしれないのでぜひとも植林してほしいです。

木の実はお金をかけずに手に入る秋の味覚なので、樹木の管理者がいればその人たちに感謝しつつ適量を守って楽しみましょう。