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ガスの代わりに使用済み食用油を燃やす廃油ストーブ

自宅で揚げ物や天ぷらなどを作ると使用済みの食用油が残りますが、ほとんどの場合は廃油として処分してしまいます。

ただ廃油とはいっても着火すると炎をあげ加熱するのに十分なエネルギーが蓄えられています。

とはいえ家庭で廃油を再利用するのはなかなか難しいですが、世の中にはDIYで使用済み食用油を燃やすストーブを開発した人がいます。

溶接の技術を持っていればペンキの空き缶や鉄パイプなどを組み合わせて、独自の廃油ストーブを自作することが可能です。

溶接以外にもドリルや電動丸鋸など金属を加工するための道具が必要なので、手軽にDIYできるわけではありませんがアイデアとしては面白いです。

空き缶に廃油を入れると蛇口から少しずつ鉄パイプを伝ってバーナーに注がれ、その上に鍋などを置くことでガスコンロと同じように加熱することができます。

そのままでは弱い炎ですが別のパイプに接続された送風機のファンを回転させて空気を送り込むことで強い火力を生み出します。

ファンの風量を抑えることで火力調整することができ、常に新鮮な空気を送り込んで火力を安定させます。

廃油を燃料に揚げ物をして使い終わった油を再びストーブの燃料にすれば廃油という概念が無くなります。

空き缶に入れる廃油も濾過などをせず冷ました鍋から直接注いでいるので、それだけシンプルで壊れにくい構造をしています。

廃油の処理を考えるとどうしても油を控えめで調理しがちですが、もしこのようなストーブがあれば臆することなく油を使えそうです。

送風機が電動式なので非電化とはいきませんが、非常時にガスや電気が失われても省電力で動作する廃油ストーブは心強いです。

油処理剤で固めて可燃ゴミとして捨てるならまだしも排水と一緒に下水道へ流されると川や海に流れ込み環境汚染に繋がります。

廃棄や運送の手間やコストを考えると家庭で出る廃油程度なら各家庭で再利用するような仕組みにした方が環境負荷が少ないのではないでしょうか。

生ゴミもそうですがほとんどのゴミは再利用するだけの価値が残っておりゴミであってゴミでない価値あるものです。

近年はゴミ発電 (廃棄物発電) の技術も進んでいますがゴミ収集は避けられないので、現場で直接再利用できる廃油ストーブは画期的なのです。

他にも米ぬかと混ぜ合わせて発酵させると肥料が作れたり、石鹸の原料にもなるので廃油にはいろいろな使い道があります。

世の中にないものは自分で作ってしまえば良いという思考は、特にこれからの時代において自分の暮らしを豊かにするのに欠かせない要素です。

Making a stove that burns used cooking oil to replace gas – super efficient