人間が活動自粛することで自然環境が劇的に改善!地球にとっては絶望ではなく希望

2021年8月17日

ロックダウン (都市封鎖) 自粛要請によって人々の行動が制限されると人間にとっては忍耐の期間ですが、地球規模で考えると人間以外の生き物にとっては好都合でしかありません。

それまで自然の中で他の生き物たちと共存していた時期から、文化的躍進を遂げて地球上の覇者になる過程で自然破壊を行ってきました。

特にここ数百年の自然へのダメージは計りしれず、一時的にでも人間が消え去ると本来の自然の姿が戻ってきます。

新型コロナウイルスの発生源とされる中国では目まぐるしい経済発展により大気汚染が問題となっています。

それが政府による強制的な活動制限によって劇的に改善し、結果として約5万~7万5000人が早死するリスクから救われた可能性があるという推計をアメリカの研究者が述べています。

交通量が激減すれば排気ガスが消え、工場や工業施設から排出される有害物質を含んだ煙も消えると短期間で青い空と澄んだ空気が戻ってきました。

それだけ私たちは常に環境を汚染しながら暮らしているということです。

アメリカや中国などの経済大国は自然環境そっちのけで世界を牛耳っていましたが、そのような国ですら一瞬にして浄化してしまう新型コロナウイルスは恐るべしです。

これは経済優先の文明に対する強烈なアンチテーゼかと思うほど、世界各地であり得ない状況を生み出しています。

人口密集地ほど感染が拡大しやすく大都市の否定、アクティブに動き回るほどウイルスを撒き散らすグローバル化の否定、そして密接なコミュニケーションを避けるAIやリモート環境の推奨。

各地にバランス良く小規模な都市が点々とあり、経済活動は通信がメインなコンパクトな社会が近未来の都市像として浮かんできました。

ニューヨーク・ロンドン・パリ・東京・香港・シンガポールといった世界都市に機能が集中すると、今回のようにウイルスの格好の餌食となります。

人影の減った街並みには代わりに警戒心の強い野生動物が歩き回るようになりました。

大昔には立場が逆だったはずで、もともとは彼らの住処なので野生動物にとっては居心地の良い環境になってのではないでしょうか。

一部のネコ科には感染しやすいようで猫やフェレットが発症するかはわかりませんが、ほとんどの生き物には無害で、野生動物の立場からすれば人間を追い払ってくれる味方とも言えます。

人間にとって生命と経済を破壊するウイルスは絶望感しかありませんが、地球の寿命は確実に伸びていると思います。

これが人類の使命としての自発的な取り組みではなく、突発的な事故によってもたらされた事は情けないですが、現代の文明水準ではしかたないのでしょう。

自宅に引きこもっていれば感染リスクはほとんどなく、私のようにネット環境があれば延々と引きこもれる性格の人間には最高です。

自粛疲れするような人は大変かもしれませんが、近未来の都市ではこのような生活が珍しくなくなるのではないでしょうか。

テレワークやAIで回る社会の予行演習として前向きに過ごすのと、暗いニュースばかり見て過ごすのとでは気分が違います。

これまではアクティブに活動する人の方が印象が良かったですが、そういう人が次々と感染し自らも感染拡大させているという現実と突きつけられると意識が変わります。

給付金もらいながら自宅に引きこもるのが良しとされる時代になるとは数ヶ月前まで誰も想像していなかったと思います。

パンデミックが長引けば長引くほど実質的なベーシックインカムの成立であり、新たな社会システムの幕開けです。