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コオロギ食 (昆虫食) は食肉や魚介類の代替品となるか?メリットよりもデメリットが際立つ

最近コオロギパウダーが学校給食に使われたり、大手食品メーカーがこぞってコオロギ食 (昆虫食) をアピールし始めたことで炎上していますが、世界中の食料を昆虫に置き換えようとする陰謀論まで囁かれるほどインパクトのある事案です。

さらに政府まで積極的に動いていることを考えると裏でコオロギ利権が存在するのだろうという気持ち悪さがあります。

そもそも日本でも長野県・山形県・群馬県などの海なし県ではイナゴや蜂の子に加えてコオロギも食べられていますが、他の件には普及していないことから、あくまで貴重な動物性タンパク質を摂取するための手段であったことがわかります。

具体的にコオロギ食を推し進めるうえで問題となりそうな点をいくつか紹介します。

コオロギ食の問題点

衛生管理

野生のコオロギは細菌やウイルスを含んでいるため、加熱調理したとしても危険性の高い食品なのできちんと衛生管理された養殖のコオロギでないと安心して食べられません。

コオロギ自体は小さいため内蔵まで含めてすり潰したり、そのまま加熱して食べることになりますが、加熱処理後も芽胞形成菌の生存が確認されるため、衛生管理は食肉以上に気を使う必要があります。

コオロギは雑食

イナゴやトノサマバッタなど他の食用に適したバッタは草食性なのに対して、コオロギは動物性タンパク質も摂取する雑食性のバッタなので、穀物や野菜だけ上げておけば育つわけではありません。

養殖用のコオロギフードの成分はトウモロコシや大豆に加えて魚粉などが入っており、コオロギを食べるくらいならその魚粉を食べさせろと思う人が大半ではないでしょうか。

動物性タンパク質を作るのに動物性タンパク質が必要という矛盾が解消されなければコオロギ食の信用は高まりません。

飼育が難しい

爬虫類を飼っている人は餌用コオロギを養殖した経験がある人もいるかと思いますが、コオロギは意外と繊細な生き物で寒さや湿気に弱く、動物性タンパク質が不足すると共食いし、環境が合わなければ突然大量死します。

環境を整えればそれほど難しくはありませんが、大量に養殖する場合にその空間の湿度や温度を適切に管理するのにどれだけのエネルギーが必要になるか考えてみましょう。

さらに細菌やウイルスの侵入も防ぐとなると牛舎以上に衛生管理に気を配った施設が必要になります。

アレルギー源

コオロギはエビやカニなど甲殻類に似た成分を含んでいるので、アレルギー症状を引き起こす可能性があります。

アレルギー以外にも食べ過ぎると胃痛や下痢を引き起こすので注意が必要です。

プリン体が多い

またコオロギはプリン体の含有量が肉などとくらべても遥かに多く痛風になるリスクを格段に上げてしまいます。

タンパク質の割合が多くヘルシーな印象ですが、プリン体のせいで食べられる量が制限され、結果的に摂取できるタンパク質の量は限られるのではないかと思います。

卵や牛乳などプリン体の少ない食品がこれまで日常的に食べられてきたことを考えると、簡単にコオロギと置き換えられるものではないことがわかります。

まとめ

いざ食糧危機になればコオロギだろうがゴキブリだろうが食べざるを得ないでしょうし、世界中がその方向へ強制的にシフトする流れになれば人為的な食糧危機ですら引き起こされても不思議ではありません。

畜産農家が潰され卵や牛乳や食肉など良質な動物性タンパク質が不足すれば、田舎では各家庭で鶏を飼い都会では昆虫食に頼らざるを得ない状態になるかもしれません。

日本は海洋国家なので基本的には魚介類を食べて生活すれば良いですし、コオロギの養殖よりも魚介類の養殖にもっと注力すべきだと思います。

フードロスや農業の衰退などコオロギ食の前に改善しなければいけない問題が山ほどあるので、政府を中心に考えを改めて取り組んでもらいたいです。