コーヒー現像 Caffenol-C インスタントコーヒーやビタミンCなど身近な材料でモノクロフィルムを自家現像する方法
コーヒー現像とは?
2010年ごろから急速にスマホが普及した影響でデジタルカメラを使って写真撮影する機会が大幅に減りました。
さらに古い時代のフィルムカメラとなると完全に趣味の領域になってしまいます。
近年はフィルムの需要が減り値上がりしたことで気軽に撮影できるものではなくなりました。
街中にあるカメラ屋もいつまでフィルム現像サービスを続けていけるかわかりません。
昭和・平成リバイバルの影響もあってか多少はフィルムカメラも脚光を浴びるようになりましたが、それでも万人がフィルムカメラで写真を撮るような現象は起きないので風前の灯です。
ただモノクロフィルムであればわりと簡単に自家現像できるコーヒー現像という方法があります。
世界中の写真愛好家が様々な自家現像を実験していますが、特にCaffenol-Cというレシピが有名です。
材料も炭酸ソーダ・インスタントコーヒー・ビタミンCといった身近で手に入るものだけなので現像するハードルが低いです。
どうやら市販の現像液に含まれるハイドロキノンという成分がインスタントコーヒーにも微量に含まれており、炭酸ソーダでアルカリ性に傾け現像力をアップさせるようです。
自家現像する場合に昔の現像液のような劇薬は入っていないでしょうが、それでも市販の現像液や定着液の取り扱いには注意が必要なので、安全面においてもコーヒー現像は優れています。
Caffenol-Cの詳細な情報は下記の記事が参考になります。
定着液もアクアリウムの水換え時に使用するハイポ (カルキ抜き) を利用するなど、とにかく現像コストを抑えたい人にはもってこいです。
廃水を処分する際にも環境への配慮を考えるとコーヒー現像は気持ちが楽になります。
近所にカメラ屋がなかったり今後現像サービスが無くなってもモノクロフィルムであれば自家現像できるので、フィルムカメラの寿命が伸びます。
カラーネガフィルムを無理やりコーヒー現像することもできますが、画質がかなり悪くなるのであくまで最終手段でしょう。
そもそも現像以前に35mmフィルムの生産が終了すれば大半のフィルムカメラを使い続けることが難しくなるので何とか作り続けてほしいです。
デジタル隆盛の時代にあえてわずかな電力もしくは機械式フィルムカメラで写真を撮ることはノスタルジーを感じさせてくれます。
コーヒー現像はただでさえ貴重なフィルムを無駄にする可能性があるので、必ず事前にテストをして自己責任で行ってください。
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