100個に絞った持ち物を書き出すことで所有に対する意識を高める
擬似的に物を減らす
日本という発展した国に住んでいる限り、持ち物が不足して困っているという人はいないでしょう。
不足しているどころか何でもすぐに手に入るので、過剰に所有している人が大半だと思います。
ミニマリストや断捨離ブームの影響で以前より身軽になった人もいるでしょうが、すべての所有物を事細かに把握しているのはまれです。
物理的に物を減らせれば良いですが、時間とお金がかかるのでなかなか行動へ移せないジレンマがあります。
それでもノートとペンさえあれば、擬似的に持ち物を絞って何を優先するべきか視覚化することができます。
アナログ以外ではExcelファイルやGoogleスプレッドシートで管理すれば後々入れ替えがしやすいので好みで選びましょう。
何個に絞るかについては各自由ですが、最初は切りよく100個と決めてしまいましょう。
100という数字は人間関係の上限がおよそ100人から200人程度と言われており、新石器時代のひとつの集落の住民数やビジネスで効率の良い組織の人数が150人程度らしいです。
物に置き換えても100個を超えてくるとすべてを把握し切るのは大変なので、認識されない物は所有しているのに把握されない微妙な存在となります。
どんなに物を溜め込んでもあの世までは持っていけないので、晩年になればなるほど持ち物を減らしていく方が残された遺族の負担を減らせるでしょう。
また非常時や移住を余儀なくされた時、自分にとって何が本当に必要なのかリストを見るだけでわかるので移動がスムーズになります。
パックパッカーやミニマリストには100個以下の持ち物だけで支障なく生活している人がいるので、おそらく人間に必要な持ち物はそれほど多くはないのだと思われます。
マキシマリストも自分の欲求にしたがって持ち物が増えるので所有物の多い豊かさという概念もありますが、人生は有限なので所有物もまた一時の借り物に過ぎないことを忘れないでください。
人生の旅路に必要なもの
100個の持ち物を書き出したら後はそれらの質を高めていくことで少ない持ち物でも高い満足感を得られます。
所有しただけで満足してろくに把握もせずしまっているものにお金をかけても意味がありません。
100個の持ち物はその人のライフスタイルや年齢の変化によって入れ替えが発生するので、定期的に確認することでしっかり持ち物と向き合うことができます。
長い人類史のなかでこのような状況になったのはごく最近だと思うので、脳が全く追いついていない気がします。
無尽蔵の物欲に支配されている現代人がいくら労力を費やしても幸せを感じにくいのは、所有物の過多がひとつの要因だと思います。
人生は長くもあり短くもある旅路だと考えれば、可能な限り身軽になって歩みたいという思いが芽生えます。
あまり重い荷物を背負いすぎると足腰がやられるので、道中なるべく安全に行きたいものです。
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