日本人は東京五輪 (東京2020オリンピック) を心から楽しめるのか?1兆円規模の血税を投入した祭典の意義
2021年7月23日から開催される東京五輪 (東京2020オリンピック) ですが、世論調査では反対が賛成を上回っており、開催する意義があるのかが問われています。
海の日・スポーツの日・山の日といった国民の休日が東京五輪のために日付が変更される特別措置がとられ、東京だけでなく日本全国を巻き込んだ祭典になりましたが、度重なるスキャンダルや2020年開催が延期されたことですっかり盛り下がっています。
自国開催なのにこの程度かという感想ですが、2019年のラグビーW杯のように蓋を開けてみれば意外と盛り上がるパターンになる可能性もあります。
東京五輪とパラリンピックの大会経費が1.6兆円以上になり、そのうち組織委員会の支出を差し引いても約1兆円近いお金が使われています。
国と東京都が負担するので財源はもちろん血税であり、もしこの1兆円が国民のために使われたらどれだけのことが実現できたかわかりません。
今回のオリパラが経済的に日本がギリギリ耐えて打ち上げる最後の花火かと思うので、政治家や関係者は躍起になっていますが国民との温度差は開くばかりです。
公式エンブレム・新国立競技場・マラソン&競歩の北海道開催・女性蔑視発言などあらゆる問題が噴出し、そればかりが悪目立ちしてメディアを賑わせる始末。
オリンピックは4年に一度開催される世界的なスポーツの祭典です。スポーツを通した人間育成と世界平和を究極の目的とし、夏季大会と冬季大会を行っています。
オリンピックとは | TOKYO 2020 for KIDS 東京2020教育プログラム
スポーツの祭典はあくまで平和な世界だからこそ成り立つもので、第一次世界大戦中にベルリン大会が開催不可能となったように、コロナ禍で緊急事態宣言中の日本も戦時中と同じく平和な状態でないことは明らかです。
IOCはこれまで掲げてきたオリンピズムをかなぐり捨て強行開催に至ったことで、組織委員会としての役割は終わった感があります。
開催期間中はスタジアムはほぼ無観客で国民もなるべく外出しないよう呼びかけており、人の流れを極力排除したなかで行われる競技は異様な雰囲気に包まれるでしょう。
選考会の段階からすでにその傾向があるので慣れているかもしれませんが、本番で歓声の力を借りて実力以上の結果を出すような場面が減ると思います。
自国開催なので時差の問題がなく、注目競技はゴールデンタイムに放送されて無理せず見られるでしょうが、今のところテレビにかじりついてまで見たいほどモチベーションが湧きません。
ふわっと始まり気がついたら終わっているくらいの盛り上がり方で、むしろオリパラ後の日本がどうなっていくのか行く末の方が気になります。
出場する選手たちは4年に一度の晴れ舞台なので、己の実力を出し切り良い成績を収めてほしいです。
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