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マクセル ミズシオン 水と塩とマグネシウムで発電するLEDランタンは防災グッズとして優秀

照明の多くが白熱電球や蛍光灯からLEDに変わりつつある昨今、防災グッズにも電池持ちの良いLEDライトが多く採用されています。

電池式やソーラー充電式などが主流ですが、なかには水と塩とマグネシウムを使う化学反応 (イオン交換) を利用したユニークな製品もあります。

電池や磁気テープなどを製造・販売するマクセルが開発したミズシオンというLEDランタンがそのひとつです。

いっけん何の変哲もない普通のLEDランタンに見えますが、電池の力を借りずに本体で発電した電気でLEDを光らせています。

従来のLEDランタンは一長一短があり、電池式だと保管中に漏電していきいざという時に電池切れという可能性が少なからずあります。

また保管状態によっては電池の液漏れが発生し、本体の故障に繋がる場合もあります。

ソーラー充電式はまず日中しか充電することができず、天候によって発電量が左右されるため電池式よりも不安定です。

化学反応式であれば電池の劣化を気にすることなく、昼夜問わずいつでも発電することができるので安定感があります。

取りあえず少量の水と塩さえあれば動作するので、電池が入手しにくい環境でも活躍してくれます。

防災グッズを保管する際に電池よりも塩のほうが気を使わず雑に入れておけるので優秀です。

欠点はマグネシウム合金で作られたパワーバーの寿命が約80時間と割りかし短めなことです。

水と塩とマグネシウムそれから酸素によって発電するメカニズムですが、水と塩は容易に手に入り酸素も空気に含まれるので特に意識することはありませんが、マグネシウムはどんどん溶けていきます。

パワーバーの寿命がもう10倍ほど長ければもっと普及するはずですが、この寿命の短さが今ひとつ主流になれない理由でしょう。

交換用パワーバーはそれほど入手しやすいものではなく、値段も1本1,000円前後するので普段使いするにはコスパが悪いです。

水や塩のコストを除き1本1,000円の計算で考えると1時間あたり約12.5円ほどになります。

ただ防災グッズとして考えれば3日以上つけっぱなしにできる光源として十分な価値があると思います。

おそらく一度使い始めると電源OFFにしても化学反応が続いたままなので、物理的にパワーバーを塩水 (電解液) から引き抜かない限りは3日程度でパワーバーが溶けて無くなるはずです。

災害発生から72時間を生き抜くというのが防災を考える上でひとつの基準となっているので、それを乗り切ればまた状況が変わってくるでしょう。

30時間に一度くらい塩水の交換が必要なので、つけっぱなしというには語弊がありますが、多少手間でも使うときだけ塩水に漬けることを徹底すればパワーバーを延命できるかもしれません。

マグネ充電器というLEDランタンだけでなくスマホが充電できる多機能な製品もありますが、よりマグネシウムの消費量が多くなるので、モバイルバッテリーやソーラー充電式の方が使いやすいです。

シンプルな構造なので本体が3,000円ほどと安く、パワーバーの寿命さえ長ければ天下を取れたが、それでも十分に実用レベルな製品だと思います。

マクセル 水と塩で発電するLEDランタン「MIZUSION(ミズシオン)」