ノースフェイス ドーローウォームパンツ 寒い冬を快適に乗り切るアウトドアブランドが開発したミニマルな暖パン

気温が5度を下回るような本格的な冬になると、上着を重ね着しても下半身の防寒が甘ければじわじわと体温が奪われ肌寒く感じます。

10代20代のころはそれでも平気で過ごしていましたが、30代になると体の基礎代謝が落ちるのか下半身の冷えに敏感になってきました。

さらに老化が進むと今度は寒さを感じにくくなるので、体温の低下を防ぐため意識して防寒対策する必要があります。

下半身の防寒対策として普通のボトムスの下にユニクロのヒートテックタイツを履くという方法もありますが、着脱がとにかく面倒です。

靴下との兼ね合いも考えるとタイツ→靴下→ボトムスという順番で履かないと靴下がスムーズに履けません。

またタイツはインナーシャツに比べて負荷が大きいので寿命も短めです。

最近ではタイツに頼らずボトムス自体の断熱性を高めた暖パンをよく見かけるようになりました。

表面は風を通さない素材で裏地が起毛しているようなものが暖パンの基本となっていますが、アウトドアブランドが開発した暖パンはさらに撥水加工や断熱性を高めた製品となっています。

ノースフェイス ドーローウォームパンツは街なかでもよく見かけるアルパインライトパンツの派生で冬でも快適に過ごせるよう開発されました。

近年のノースフェイス人気にあやかってアルパインライトパンツもファッションに取り入れられていますが、春から秋にかけては快適でも冬には少し頼りないです。

アルパインライトパンツをベースにより使い勝手を良くしたドーローライトパンツという製品もありますが、ドーローウォームパンツは名前からしてその寒冷期バージョンと言えます。

まずドーローライトパンツの段階でソロテックス®というポリエステル100%のメカニカルストレッチ素材を採用し、ポリウレタンを使うことなくほどよいストレッチ性を獲得しました。

撥水性があり復元力が高く型崩れしにくい軽量な素材ということでアウトドア向けのボトムスには最適です。

ドーローウォームパンツではさらに裏地に軽量起毛トリコット素材を使用し、静電気防止加工も施されているので脱ぐ時にバチバチしません。

またノースフェイスのこれらの製品の多くは膝上あたりに目立つロゴが付いており、一発でノースフェイスを履いてるとわかってしまいます。

ノースフェイスがあまりに大衆化してしまったので、目立つロゴに抵抗感のある人も増えていると思います。

ノースフェイスをアピールしたい人なら良いですが、街着として考えるとそれだけ使い勝手が悪くなります。

どこかワンポイントならまだ良いですが頭や胸にもロゴがあると途端にうるさい印象になります。

しかしドーローウォームパンツに関してはなぜが膝上のロゴが排除され、バックのロゴも目立たない色なのでパッと見でノースフェイスを履いているとはわかりません。

コットンに似たマットな質感で化繊特有のテカりやシャリシャリ感もないのでチノパン感覚でさらっと履けます。

裏地が付いて野暮ったくなりがちな暖パンもノースフェイスの手にかかれば綺麗なシルエットと温かさが両立します。

サイドポケットとバックポケットもしっかり2つあり、すべてにファスナーが付いているのでほどよくアウトドアウェア感も残っています。

ノースフェイスがここまでブランドを押し殺してミニマルな製品に仕上げたというのは、それだけ街着として成立しやすくする工夫でしょう。

個人的にもなるべくポリウレタンフリーを掲げるなかで、しっかりと快適に履けるドーローウォームパンツは評価に値するものでした。

安易にロゴ売りするほど落ちぶれたブランドではないと思うので、これからもっとミニマルなデザインの製品が増えれば最高です。