二次燃焼ストーブをダイソーの冷麺器で自作すると材料費わずか450円で驚異的なパフォーマンスを発揮する
二次燃焼ストーブは圧倒的な燃焼効率と美しい炎を生み出すことで人気がありますが、ソロストーブなどの本格的な製品は1万円以上する高級品です。
作りの良さを考慮するとそこまで高くはないのですが、気軽に手を出せるほどの値段ではないのでよほどこわだりのある人以外は手が出ません。
中華製であれば格安の二次燃焼ストーブが売られており、それなりに実用的なレベルに達していますが、炎があまり綺麗に整っていなかったり、数回使うと部品がヘタってきたり錆が出ることもあります。
コストを抑えつつ美しい炎を眺めるには自作するのが一番の近道です。
みつおキャンプという二次燃焼ストーブマニアのYouTuberはダイソーの冷麺器に目をつけました。
ほどよい大きさのボウル状でなおかつ二重構造という理想的な器がダイソーで300円で手に入ります。
食器として使用されているレベルのステンレスなので、ダイソーとは言えそうそう錆びることはないでしょう。
基本的に燃焼室のまわりに空気が通る空間があれば二次燃焼ストーブを作ることが可能なので、よくぞこの商品を販売してくれましたという感じです。
二重構造のマグカップなどはよくありますが、あれだと燃焼室が小さくあまり実用的ではありません。
冷麺器を加工するために穴あけポンチやドリルが必要なので、一から揃えると既製品を買ったほうが安い場合もありますが、工具は何度も使えてあると便利なので、いろいろ自作したいなら買って損はないでしょう。
ファイヤーリングもダイソーのアルミ製親子鍋の取手を切断して作られているので、ワンコインで二次燃焼ストーブが自作できてしまいます。
あくまでも100円ショップの商品なのでステンレスはペラペラですし、耐久性も長期間テストしなければわかりませんが、逆に簡単な道具で加工しやすいというメリットもあります。
そして何と言っても燃焼時の炎は既製品に勝るとも劣らない美しさで、まるで絹糸のような繊細さがあります。
1万円あればこのストーブが20個以上作れることを考えると、ソロストーブとの差は20倍も感じられないほどのクオリティではないでしょうか。
中華製の二次燃焼ストーブでも1,500円以上しますし、そのほとんどは底が開いている構造で受け皿が必要になります。
ソロストーブと同じように横穴だけでこれだけの炎が見られるのは、理想的な二次燃焼ストーブ構造と言えるでしょう。
自作の多くは既製品を買った方が性能や価格が優れている趣味のレベルで終わりがちですが、本格的な二次燃焼ストーブの値段の高さと中華製の作りの粗さを考えると、安くて性能の良い自作の二次燃焼ストーブは十分作る価値があると思います。
広めの燃焼室が二次燃焼の炎を際立たせており、眺める分には筒状のものより見やすそうです。
やかんや鍋で調理したりお湯を沸かすなら五徳も用意する必要がありますが、これも100円ショップにある商品で簡単に作れそうです。
五徳を上部へ乗せるのではなく、外側に配置するような使い方はこのストーブならではといった感じです。
あと冷麺器は加工しなくても熱いものを入れた時に外側が熱くならず冷めにくい、またその逆も然りなので単純に食器としてあると便利そうだなと思いました。
ソロストーブも値段なりの精巧さと耐久性を持っており、二次燃焼ストーブ好きなら所有しておきたい名品です。
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今度やってみます
道具があればわりと簡単に自作できるのでぜひ挑戦してみてください。
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